日本南画の巨匠・池大雅の富士山真景山水画、韓国で発見

投稿者: | 2025年12月4日

日本南画の巨匠・池大雅の希少作が韓国で見つかり、美術界の注目を集めている。

池大雅は、朝鮮英祖時代に朝鮮通信使に随行した図画署の画員・金有声(キム・ユソン)と交流したことで知られる人物だ。

 金有声は日本滞在中、池大雅とともに富士山の遠近法について議論したと伝えられており、池大雅の作品は現在、日本でそのほとんどが重要文化財に指定されている。今回の発見は、韓日文化交流史の文脈においても意義が大きいとの評価が出ている。

今回確認された作品は、韓紙ではなく絹の上に描かれた「富士山真景山水画」で、日本の象徴である富士山を写実的に表現している点が特徴だ。

池大雅の現存作品の中で、絹に描かれたものはきわめて稀であり、専門家らは江戸時代に皇室へ進上する目的で制作された可能性を指摘している。

作品の中で富士山の下に描かれた松は、日本の皇室の繁栄を祈る象徴として解釈され、塔や寺院は江戸時代当時の建築様式や生活の様子を示す貴重な文化財的価値を持つと評価されている。

今回の作品発見は、かつて朝鮮通信使の画員・金有声と池大雅が交流したように、韓日両国の文化交流史に新たな一章を開く契機となる可能性があるとの見方も出ている。

2025/12/04 09:33
https://japanese.joins.com/JArticle/341751

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