中国と日本の関係が尋常でない。中国政府が水産物輸入禁止と、日本との関係制限措置の限日令に続き、空母「遼寧」を沖縄海域に送るなど武力示威まではばからずにいる。今回の事態は先月7日の日本の高市早苗首相による「台湾有事の際の自衛隊介入」発言が口実になった。
これをめぐり両国関係が最悪に突き進むと、高市首相はトランプ米大統領に力を貸してほしいと支援を求めた。だがトランプ大統領はだんまりを決め込んでいる。トランプ大統領は最近悪化した中日関係に対し最初から言及を避けている。むしろトランプ大統領は先月フォックスニュースとのインタビューで高市首相の「斬首」に言及した中国外交官に関する質問に「中国より米国の同盟国が貿易で米国をより利用した」と答えた。
ウォール・ストリート・ジャーナルは「今回の事態と関連しトランプ大統領は日本の肩を持たずにいる」と診断した。その上で同紙は「むしろトランプ大統領が高市首相との電話会談で『台湾関連発言の声量を低くする必要がある』『台湾問題で中国を刺激するな』と助言した」と伝えた。トランプ大統領が中国牽制の軸のひとつであり同盟である日本をこのように冷遇する態度は前には見られなかった。
焦る高市首相は10日の衆議院で「(トランプ大統領に)できるだけ早期にお会いしたい。私がワシントンを訪ねてもいいしトランプ大統領が海外に出られた時でもいい」と明らかにした。
外信はトランプ大統領の沈黙について、彼が同盟の困難より経済的実利に関心を持っていることを見せていると分析した。トランプ政権が中国との貿易問題を収拾する過程で得られる経済的利益を守るために高市首相の支援要請に背を向けているということだ。
2025/12/14 10:21
https://japanese.joins.com/JArticle/342128