シドニーの海岸で銃乱射、12人死亡…「英雄」がさらなる惨事を防ぐ

投稿者: | 2025年12月15日

14日、オーストラリア・シドニー東部の有名観光地ボンダイビーチで、武装した容疑者らが銃を乱射し、少なくとも12人が死亡するなど、多数の死傷者が出た。
 現地メディアのシドニー・モーニング・ヘラルドなどによると、同日午後6時40分ごろ(日本時間午後4時40分)、ボンダイビーチ中心部のキャンベル・パレード付近で、武装した容疑者2人が約10分間にわたり銃を発射した。オーストラリア警察は現場で容疑者らの身柄を直ちに確保した。

ニューサウスウェールズ州警察によると、この銃撃事件で、銃撃犯1人を含め、子どもや警察官など12人が死亡した。別の銃撃犯1人は重体となり、29人が負傷して病院に搬送された。このほかにも現場で治療を受けている負傷者がいるため、被害規模はさらに拡大する可能性がある。

事件当日、銃乱射現場の近くでは、ユダヤ教の祭り「ハヌカ」を祝うイベントが開かれる予定だった。このため、オーストラリア政府は今回の事件を「ユダヤ人を標的にした犯罪」と規定し、強く非難した。アンソニー・アルバニージー首相は記者会見で「喜びの日であるはずのハヌカ初日に、オーストラリアのユダヤ人を狙った標的攻撃が起きた」と述べ、「オーストラリアのユダヤ人に対する攻撃は、すべてのオーストラリア人に対する攻撃だ」と語った。ニューサウスウェールズ州警察のマル・ラニヨン長官は「現場には1000人をはるかに超える人々が集まっており、その多くがハヌカを祝っていた」としたうえで、今回の事件を公式に「テロ事件」と規定した。さらに警察は、事件発生直後にボンダイビーチと中心街を結ぶ道路付近で、手製爆発物とみられる装置を複数発見し、解体した。

この日、ソーシャルメディアでは、ある市民が素手で銃撃犯を制圧する様子を捉えた映像が注目を集めた。この市民は銃撃犯の背後からヘッドロックをかけて銃を奪い、その銃を銃撃犯に向けた。ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ首相は「彼は真の英雄だ」とし、「彼の勇敢な行動のおかげで、今夜多くの人々が生き延びた」と述べた。

一方、13日(現地時間)には、米国東部のアイビーリーグに属する名門・ブラウン大学でも銃撃事件が発生した。この事件で、少なくとも2人が死亡し、9人が重傷を負った。ブラウン大学のクリスティーナ・パクソン学長は「犠牲者の大半は学生だ」と明らかにした。この日は、ブラウン大学全体が秋学期の期末試験2日目に入った日だった。警察はキャンパスと周辺地域で捜索を行ったが、容疑者の身柄確保には至らなかった。ロイター通信などによると、容疑者は30代の男性とみられる。ドナルド・トランプ米大統領はホワイトハウスで状況報告を受け、「本当に恐ろしいことだ」としたうえで、「今できることは、犠牲者と負傷者のために祈ることだ」と語った。

2025/12/15 07:02
https://japanese.joins.com/JArticle/342140

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