韓国の自動車輸出が今年に入り11月までで660億ドルを超え過去最大規模を記録した。先月は関税不確実性解消の影響で米国への自動車輸出も9カ月ぶりに増加傾向に転じた。韓国政府は現在の傾向が続けば今年は年間でも自動車輸出額が過去最大を記録すると予想する。
韓国産業通商部が21日に発表した「自動車産業動向」によると、先月の韓国の自動車輸出額は前年より5.3%増加した64億1000万ドルと集計された。11月の輸出額基準では2023年の65億3000万ドルに次いで2番目に多い。
1~11月の累積輸出額は前年より2%増加した660億4000万ドルで過去最高を記録した。産業通商資源部は、こうした流れが続く場合、今年の自動車輸出額が2023年に記録した過去最高の709億ドルを超えると予想している。対米輸出額が前年より14.2%減少したが、欧州連合(EU)向けが19.7%、その他欧州向けが33.6%、アジア向けが38.3%など主要地域への輸出額が増えた結果だ。
特に先月にはこれまで振るわなかった対米自動車輸出額が26億9600万ドルで前年より5.1%増加した。対米輸出は自動車関税25%などの影響で3月から8カ月連続で減少した。10月末の韓米首脳会談を契機に関税交渉が最終妥結して自動車関税が日本やEUと同じ15%に下げられた点などが輸出に肯定的に作用したと分析される。このほかEUとその他欧州、アジア、中南米などすべての地域への輸出が全般的に増えた。
車種別ではハイブリッドカーや電気自動車などエコカーが輸出増加を牽引した。先月のエコカー輸出額は23億2000万ドルで前年より26.3%が増えた。ハイブリッドカーは輸出台数が5万4296台で前年より39.8%増加し、輸出額も15億5000万ドルで前年より49.9%増えた。
先月の自動車内需販売台数は14万6000台で前年より1.1%減少した。国産車販売台数が11万5000台で5.2%減った中で、輸入車販売台数は3万1000台で18.2%増加して異なる流れを見せた。
電気自動車の内需販売は昨年一時的需要減少の懸念が提起されたのと違い、今年に入り急速に回復している。今年11月累積電気自動車販売台数は20万7119台で前年より52.2%増加した。過去最大の普及実績を記録した2023年15万8000台をすでに超えた。電気自動車販売拡大はテスラが主導した。テスラの1~11月の韓国販売台数は5万5594台で前年の2万8498台より95.1%増えた。11月の販売台数も7632台で前年より110.9%急増した。
産業通商資源部関係者は「対米関税交渉妥結で不確実性が解消されただけに、人工知能(AI)自動運転技術開発、エコカー生産・投資・研究開発促進、輸出ネック解消などを通じ来年も自動車産業の生態系成長支援を強化していきた」と話した。
2025/12/22 08:49
https://japanese.joins.com/JArticle/342437