「韓日経済協力は切迫」「EUのように市場を育てよう」…韓日財界トップ対談

投稿者: | 2024年5月23日

「韓日経済協力はもはや選択ではなく必須だ」(チェ・テウォンSKグループ会長)

「韓日が協力すればアジアの未来を導いていく機軸になりうる」(新浪剛史サントリーホールディングス社長)

 韓日を代表する財界トップが、両国の経済協力が必ず必要な時代だとし積極的に乗り出そうと主張した。大韓商工会議所会頭でもあるチェ会長は23日午後、東京で開かれた日経フォーラムに出席し、日本の主要経済団体である経済同友会代表幹事の新浪会長と「韓日協力を超えて」というテーマで対談を行った。

 この日、チェ会長は韓日経済協力がなぜ必要なのか、何からしなければならないのか、具体的な内容まで提案した。チェ会長は「韓日の経済協力は切迫した状況」とし、詳細な理由を説明した。彼は韓日が低成長の罠に陥っており、両国とも輸出が重要なのに自由貿易体制が困難な状況であり、環境と直結するエネルギー問題も深刻だと指摘した。特に両国が同時に経験している少子化問題に言及しながら、「このまま行けば韓日は世界の舞台で地位が墜落するだろうし、経済の生存まで憂慮される」と強調した。

 チェ会長は、韓日が欧州連合(EU)のような単一市場形態の経済協力体に発展させなければならないと主張した。市場を拡大し協力を強化すれば、両国に相当な利益になり、未来世代にも希望を与えることができるということだ。

 チェ会長は「韓日それぞれの市場だけでは経済圏の規模が小さい。両国が結合すれば国内総生産(GDP)が6兆ドル(約8193兆ウォン)を超え、3万ドルの高所得者が2億人程度となる市場になる」として、「未来の成長を作っていける潜在力になりうる」と話した。チェ会長は「経済安保など、いつまで他国が定めた規則に従って動くのか」として「市場を育てて韓日が規則を主導しよう」と強調した。

 チェ会長は、韓国の「包括的・漸進的環太平洋経済パートナー協定」(CPTPP)加入、韓日自由貿易協定(FTA)締結などが両国の市場を育てるのに役立つだろうが、今すぐには容易でないと見通した。彼は「この問題は両国政府だけでなく国会の批准も受けなければならず、時間がかなりかかる」とし「両国の信頼が土台にならなければ実現しにくい」と話した。

 チェ会長は、企業など韓日の民間部分で協力し成果を出そうと提案した。チェ会長は韓日が液化天然ガス(LNG)の共同購買で費用を節約し、▽水素・アンモニアなどクリーンエネルギーの供給源を共同で開発しようと話した。続いて米国シリコンバレーに集中しているスタートアップインフラを韓日共同で構築し、両国の慢性的社会問題である高齢化を逆に活用して新しいシルバー事業を実験しようと強調した。

 チェ会長の具体的な提案に、新浪社長も積極的に同意した。新浪社長は「自由貿易の困難など、チェ会長が話した危機を利用してアジア経済圏を拡大する契機にしなければならない」として「韓日が協力すればアジア経済を発展させることができる」と答えた。新浪社長は韓日の経済協力が両国国民にも役立つと強調した。彼は「韓日ほど若い人々が互いに往来する国を見たことがない」として「高齢化・人口減少・エネルギー問題など社会的課題も似ている。一緒に解決していけば両国国民にとってかなりの利益になるだろう」と述べた。

2024/05/23 18:35
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/50100.html

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