フリーメーソン、ロンドン警視庁の「会員情報公開」命令に仮処分申請

投稿者: | 2026年1月4日

 英国ロンドン警察庁が、所属警察官に「フリーメーソンへの所属の有無」を明らかにするよう命令したことを受け、フリーメーソンが裁判所に仮処分を申請し、反発している。

 12月29日(現地時間)付の英国日刊紙「ガーディアン」の報道によると、フリーメーソンは、ロンドン警察庁によるフリーメーソン所属の職員についての調査を中断させるための緊急の仮処分申請を、24日に英国高等法院に提出した。裁判所の審理は早ければ1月に行われると予想されている。

 これに先立ち、ロンドン警察庁は12月初め、所属警察官が「会員同士の相互扶助や保護を求める階層的な組織」に所属しているかどうか、過去に所属していたのかどうかを上司に伝えるよう命令した。当時、ロンドン警察庁は、フリーメーソン加入の有無が「警察官の公正性に対する大衆の認識に影響を及ぼすため」、このような措置を講じたと明らかにした。自主アンケート調査では、職員の3分の2がこれを支持した。

 フリーメーソンは、中世の石工ギルドに起源を持つとされる秘密結社だ。英国や米国などの英語圏諸国はもちろん、韓国や日本など全世界にロッジ(支部)を置いている。フランス革命、米国建国、有名人の暗殺などの背後に彼らがいるとする陰謀論でしばしば取り上げられる題材でもある。

 これについて、フリーメーソンは「宗教差別」だと反発している。フリーメーソンの会員になるためには宗教的信念を持つ必要があり、そのような信念を持っているのかどうかを報告するよう強要することは宗教弾圧に当たると主張している。英国人権法は宗教的信念、人種、性的指向などにともなう不当な扱いを禁止している。

 フリーメーソンのロッジのなかで最も権威があるとされるイングランド連合グランドロッジの総責任者であるエイドリアン・マーシュ氏は、「この政策は、発表前に実質的な協議が行われることもなく、発表と同時に施行された。これは違法かつ不公正であり、差別的だ。われわれの会員の人権を侵害している」と主張した。

 一方、ロンドン警察庁は、警察官のフリーメーソン加入が、事件捜査や司法手続きの公正性を損ねているとみている。会員間の結束を重視するこの組織の信条のために、フリーメーソンに所属する警察官が、別の会員の犯罪を隠蔽しているという疑惑が提起されている。ガーディアンは、警察が最近、フリーメーソンが関係する内部の不正を把握していると報じた。ロンドン警察庁には警察官のためのロッジまで存在する。

 実際、1987年に起きた私立探偵のダニエル・モーガン氏の殺人事件では、捜査に介入した警察官10人がフリーメーソンの会員だったことが明らかになった。このうちの1人は後に、主要容疑者と一緒に仕事をすることになった。ロンドン警察庁はこの事件を5回も捜査したが、誰も有罪判決を受けることはなかった。この事件に関する独立委員会の報告書は「警察の捜査を妨害するために、フリーメーソンのネットワークが不正に利用されたという証拠は発見されなかった」とした一方で、警察内でのフリーメーソンに対する厳格な規則を勧告したことがある。

 ロンドン警察庁の報道官は「司法審査(仮処分申請)が提起された事実を認識しており、これに抗弁することになる」と述べた。

2025/12/30 18:43
https://japan.hani.co.kr/arti/international/55091.html

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