トランスジェンダー、今回の五輪が事実上最後の大会…性的少数者は44人以上出場

投稿者: | 2026年2月4日

6日(日本時間7日)に開幕するミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックは、トランスジェンダー選手が出場できる事実上最後の大会となる見通しだ。国際オリンピック委員会(IOC)によると、今大会に出場するトランスジェンダー選手はフリースタイルスキー女子モーグルのエリス・ルンドホルム(スウェーデン・24)だけだ。女性として生まれ、5年前に男性へ性別適合手術を受けたルンドホルムは、今大会では出生時の性別に基づく女子種目に出場する。

これまでトランスジェンダー選手の出場資格は絶えず論争の対象だった。2000年代初めには手術やホルモン治療など厳格な条件が求められていたが、2015年以降、IOCが男性ホルモン値のみを基準とする緩和された指針を打ち出し、これを機に対立が本格化した。当時は選手の人権と性別の自己決定権を尊重する空気が強かったためだ。

 しかし、身体的差による不公平さへの女性選手たちの反発は激しかった。代表的なのは2021年東京五輪のウエイトリフティングに出場したトランスジェンダーのローレル・ハバードをめぐる議論で、競技相手の選手たちは「生物学的男性の骨格と筋力を持つ選手と競うのは明らかに不公平だ」と声を上げた。競泳でもトランスジェンダーのリア・トーマスが圧倒的な成績で優勝すると、同僚選手たちが「女性選手の居場所が奪われている」として集団で抗議する事態も起きた。

こうした不満は2024年パリ五輪のボクシング競技で爆発した。男性染色体(XY)を持つとされるイマネ・ケリフ(アルジェリア)のパンチを受け、イタリア選手が46秒で棄権し涙を流すと、競技団体や選手から「人権よりも生物学的女性選手の安全と公正が優先だ」との声が上がった。最終的にIOCは昨年11月、性別適合者や性分化疾患(DSD)選手の女子種目出場を認めない方向で規定改正に着手した。

ロイター通信は、今回の五輪が従来の緩やかな規定が適用される最後の大会になるとの見方を示した。今後はトランスジェンダー選手の参加が厳しく制限される見通しだが、性的少数者の選手数はむしろ増えている。今大会に出場する性的少数者の選手は44人以上で、歴代冬季五輪で最多だ。

2026/02/04 07:39
https://japanese.joins.com/JArticle/344343

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