イタリア公営放送で「中継ミス連発」…労組はスト宣言

投稿者: | 2026年2月11日

五輪開催国であるイタリアの公営放送のスポーツチャンネル記者らがストライキを宣言した。2026ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の開幕式中継で局長が度を越えた誤解説を繰り返したことが、ストライキの原因となった。

AP通信は10日(以下日本時間)、イタリア公営放送RAI傘下のチャンネルであるRAIスポーツの記者労組が大会後3日間のストライキを行うことを決めたと報じた。労組はストライキを延期したが、抗議の一環として大会が終わるまで、すべてのニュースリポートおよび中継で記者・解説者の名前を表示しないと明らかにした。

 問題の解説は7日に行われた開幕式で起きた。解説を担当したパオロ・ペトレッカ局長(62)は立て続けに重大なミスを犯した。まず開会式の会場から間違えた。開会式はミラノのサン・シーロ・スタジアムで開かれた。インテル・ミラノとACミランが本拠地とする世界的に有名なスタジアムだ。しかし現場にいたペトレッカ局長は「オリンピコ・スタジアムへようこそ」と誤って伝えた。「オリンピコ・スタジアム」は首都ローマにある競技場だ。

続いてイタリアの有名俳優マチルダ・デ・アンジェリスがパフォーマンスを披露するため舞台に登場すると、ペトレッカ局長は「マライア・キャリー」と誤って紹介した。2人の年齢差は26歳にのぼる。出演者のアンジェリスはSNSに「私のことをマライア(キャリー)と呼んで」と投稿し、不快感を示した。

ミスはここで終わらなかった。セルジョ・マッタレッラ大統領とカースティ・コベントリー国際オリンピック委員会(IOC)委員長が並んで入場すると「大統領とその娘」と伝えた。IOC委員長を大統領の娘と誤って紹介した。度重なるミスに、あるイタリア人視聴者はRAIの略称を「絶対に見る価値がないもの(Roba Assolutamente Inguardabile)」というイタリア語の頭字語だと皮肉を込めて評した。

英紙ガーディアンは、放送局幹部の失態に記者たちがストライキで対抗した背景には、政府による放送局支配を阻止しようとする政治的事情もあると分析した。ジョルジャ・メローニ首相に近いとされ、政治的任命との批判を受けているペトレッカ局長は政治部出身で、任命当初から専門性をめぐる論争があった。放送局労組は声明で「公営放送として最高の瞬間であるべき開幕式中継が、政治的占拠とアマチュアリズムを証明する場に転落した。これは単なる事故ではなく選択の結果だ」と強く批判した。ペトレッカ局長は閉幕式中継の解説から外された。

2026/02/11 07:08
https://japanese.joins.com/JArticle/344673

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)