10日(日本時間)、イタリア・ミラノのアイススケートアリーナで開催された2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪ショートトラック混合リレー準決勝。競技終了後、韓国代表チームのキム・ミンジョン・コーチは審判のもとへ向かった。キム・ギルリ(22・城南市庁)が米国のコリーヌ・スタダードと接触して転倒した場面で、救済措置(アドバンス)を受けられなかったことに抗議するためだった。キムコーチの手には、1枚の紙と1枚の紙幣があった。一体なぜだろうか。
五輪の競技において判定や懲罰などに公式に異議を申し立てるには、代表チームの指導者が現場で、該当種目の国際スポーツ連盟(IF)が定めた額の現金を支払い、制限時間内に提訴しなければならない。国際スケート連盟(ISU)の規定によれば、自筆の英語による抗議文と、現金100スイスフラン(約2万円)またはそれに相当する現金を支払う必要がある。これは、無分別な抗議を防ぐための措置だ。異議申し立てが認められれば返金されるが、認められない場合は没収される。抗議は競技終了後30分以内、得点計算の誤りに関する抗議は24時間以内に行われなければならない。
JTBCの郭潤起(クァク・ユンギ)解説委員は「代表チームでは万一の事態に備え、常に現金を用意している。抗議のプロトコルも正しく踏んだ。しかし、転倒した当時は3位だったため、判定は公正だった。不運だったとしか言いようがない」と説明した。キムコーチは「これ以上できることはない。すでに終了した状況だ。残りの試合に集中するしかない。悔しさもあるが、抗議し続けると警告を受けることになる」と語った。
韓国のショートトラックは、2022年の北京五輪でも同様の経験をしている。1000メートル準決勝で李俊瑞(イ・ジュンソ)と黄大憲(ファン・デホン)が理解しがたい失格判定を受けた際、公式に抗議した。当時は100ドル(約1万5000円)を支払ったが、抗議は受け入れられなかった。当時、大韓氷上競技連盟はスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴も検討したが、最終的に撤回した。
抗議の際に支払う費用は種目によって異なる。ボブスレーとスケルトンの場合は200ユーロ(約3万7000円)、ボクシングは500ドル、水泳は500スイスフランだ。ボクシングの場合、異議が認められたとしても金額は返還されない。また、フランス語を公用語とするフェンシングでは、抗議文をフランス語で作成しなければならない。
2026/02/11 11:09
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