母親に育児を拒まれ、オランウータンのぬいぐるみを抱えて過ごす子ザルが、日本のSNSで話題になっている。
19日、毎日新聞は「母親に育児を拒まれた子ザル『パンチ』のエピソードが、感動と切なさを呼んでいる」と報じた。
同紙によると、オスのサル、パンチは昨年7月、千葉県市川市動植物園で生まれたが、母ザルが育児を放棄した。
通常、子ザルは生まれるとすぐ母親にしがみついて過ごすが、パンチにはしがみつく母親代わりの存在が必要だった。飼育員たちがさまざまな方法を試した末、パンチはイケアで販売されているオランウータンのぬいぐるみを抱えて過ごすようになった。
パンチは母親に接するかのようにぬいぐるみに抱きついて眠り、食事のときもぬいぐるみのそばを離れなかった。
子ザルは本能的に母親の毛をつかむことで心理的な安定を得るが、パンチも温もりのあるぬいぐるみを母親のように感じ、強い愛着を抱くようになった。
ぬいぐるみと暮らすパンチのエピソードや写真がSNSで公開されると、現地のネットユーザーからは「#がんばれパンチ」というハッシュタグとともに応援のメッセージが寄せられた。
「ぬいぐるみの手をぎゅっと握って歩く姿がいじらしい」「ぬいぐるみを抱いて眠る姿に涙が出る」「ほかのサルたちと仲良くなってほしい」といった声が上がった。
14日から15日の週末2日間、パンチがいる動物園を訪れた来園者は約8000人で、通常の週末平均の約2倍に達した。
パンチが話題になると、イケア・ジャパンは17日、動物園を訪れ、パンチと子どもの来園者のためにオランウータンのぬいぐるみを含むぬいぐるみ33点と収納用品7点を寄贈した。
イケア・ジャパンは「イケアのぬいぐるみがパンチの日常を支えていることをうれしく思う」とし、「いつかパンチがほかのサルたちと自然に溶け込み、ぬいぐるみが必要なくなる日が来ることを願っている。それまではパンチにとって安心できる存在でありたい」と述べた。
2026/02/20 09:35
https://japanese.joins.com/JArticle/345090