2015年2月10日、米ロサンゼルスの水産物常設売り場。韓国産水産物輸出に向け米国市場を訪れた全羅南道莞島郡(チョンラナムド・ワンドグン)の申宇撤(シン・ウチョル)郡守の表情が暗くなった。陳列台に置かれた韓国産海苔の下に「Nori」と日本語がローマ字で表記されていたためだった。海苔の横に置かれたワカメと昆布にも日本語表記である「wakame」「Kombu」と記されていた。
申郡守は帰国直後、韓国海洋水産部に「海産物に対する韓国語英文表記を統一してほしい」と要請した。これを受け海洋水産部は莞島郡の提案通りに海苔は「Gim」、ワカメは「Miyok」、昆布は「Dasima」、青のりは「Parae」、ヒジキは「Tot」と5種類の海藻類に対する韓国語英文表記を確定した。
申郡守は「2011年の福島原子力発電所事故後に韓国産海草類が日本と海外で多く売れたのに依然として海苔を『Nori』と表記していた。海草類をまとめて『Seaweed』と呼ぶ外国人の認識を変えるためにも英文表記法の定着が急がれた」と話した。
海草類の英文表記確定後、韓国の海苔産業は急成長を記録した。2010年に1億ドル水準だった海苔輸出額は2016年に3億5000万ドルに増加した後、2020年には6億ドルまで急増した。世界の海苔市場の70%以上を占める韓国海苔は昨年11億3400万ドル規模の過去最大輸出額を記録した。
海苔をはじめとする韓国の養殖場に対する関心は米航空宇宙局(NASA)の分析を通じても確認できる。NASAは2021年4月23日に人工衛星で撮影した莞島郡の養殖場の写真を上げ養殖環境の優秀性を紹介した。「気温が暖かく潮の満ち引きが強くない莞島の浅い海は、昆布、海苔、ワカメを育てるのに理想的な環境」という内容だ。
NASAは韓国が寿司に使うアマノリの輸出量が世界1位という内容も紹介した。国連食糧農業機関(FAO)によると、韓国では世界3位の規模で海草類が生産される。この中で莞島は海苔をはじめとする海草類を年間80万トン以上生産する韓国最大の産地だ。
莞島郡は韓国海草類産業の世界化に向け5月2日に「2026プレ莞島国際海草類博覧会」を開く。2028年に韓国で3番目に開かれる国際海草類博覧会の重要性を強調するための行事だ。2014年と2017年に開かれた国際海草類博覧会は韓国の海草類産業の踏み台を用意した行事と評価される。莞島郡は2度の博覧会を通じて韓国産海草類の価値と優秀性を世界に知らせることに焦点を合わせた。
海草類をテーマにしたプレ博覧会は韓国シーフードの世界化に向けた産業型博覧会として行われる。60の公共機関と輸出企業などによる産業・広報館をはじめ、先端情報通信技術(ICT)などを活用した低炭素パフォーマンスなどが6日間にわたり開かれる。
申郡守は「NASAが莞島の養殖場を紹介してから世界銀行と世界自然基金(WWF)、米国、英国、オーストラリア、アフリカなど各国の海草類専門家が莞島を訪れている。韓国水産物の国際的地位を高め、持続可能な海草類産業生態系を構築するために3回目の国際海草類博覧会準備に最善を尽くしたい」と話した。
2026/02/24 09:08
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