韓日首脳、北朝鮮の核に声そろえて警告…中国は「3カ国協力」を強調

投稿者: | 2024年5月27日

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は27日、「国連安保理決議を忠実に履行し北朝鮮の非核化に向け努力することが重要だ」と話した。

尹大統領はこの日、青瓦台(チョンワデ)迎賓館で日本の岸田文雄首相、中国の李強首相と開催した第9回韓日中首脳会議後の共同記者会見で、「韓日中3カ国共通の核心利益である域内平和と安定を保障するために究極的に自由で平和な統一韓半島(朝鮮半島)を実現するという目標」を強調してこのように明らかにした。

 尹大統領は「北朝鮮がきょう予告したいわゆる衛星打ち上げは明白な安保理決議違反であり国際社会が断固対応していかなければならない。今回の会議で採択された共同宣言はわれわれ3カ国が民生増進、域内平和、繁栄に向け緊密に協力するという意志を込めている」と説明した。

続けて尹大統領は「われわれは3カ国首脳会議を定例的に開催し、3カ国協力事務局の活動を支援し、3カ国協力の制度化を継続して推進することにした。韓日中3カ国間の活発な協力が2国間関係だけでなく域内平和と繁栄を増進するのに寄与するということに共感した」と話した。

岸田首相は「地域の平和と繁栄に大きな責任を共有する3カ国の間で、幅広い分野で協力を進めていく決意を再確認した」と明らかにした。

岸田首相は「北朝鮮が人工衛星の打ち上げを予告したことに関し、仮に発射を強行すれば国連安保理決議に違反するもので、強く中止を求める。北朝鮮の非核化と朝鮮半島の安定が日中韓3カ国の共通利益である点を改めて確認した」と話した。

続けて「拉致問題の即時解決に向けた支援を求め、理解を得た」と話した。

尹大統領と岸田首相とは違い、李首相は北朝鮮の人工衛星打ち上げの可能性に対しては特に言及しなかった。

李首相は「3カ国は率直な対話で疑いと誤解を解き、集団化と陣営化に反対しなければならない。3カ国協力の初心は地域と世界の平和と繁栄の守護」と話した。その上で「非排他的、非差別的な原則で、開放的な態度と透明な措置で3カ国協力の全面的な再開を推進する」と明らかにした。

また「これまで国際政治、経済構造が再建され3カ国協力発展に少なくない挑戦と障害をもたらしたが、地域の平和と安定を守る共同の使命は変わらない」と強調した。

李首相は3カ国協力に対しては「相互尊重と信頼を堅持して協力政策の安定性を強化しなければならない。互恵共生を堅持して持続的な協力の潜在力を発揮しなければならない」と繰り返し明らかにした。

一方、尹大統領はこの日李首相と個別に歓談し、脱北者に対する協力を要請した。尹大統領はまた、北朝鮮の核問題と関連し、「中国が安保理常任理事国として世界的な核非拡散体制維持に向け建設的役割をしてほしい」と呼び掛けたと金秀卿(キム・スギョン)報道官は伝えた。

これに対し李首相は「中国はこれまで韓半島問題の平和的解決に向け努力しており、情勢安定も重要と考える。韓国側の懸念をよくわかっており、今後も疎通を続けていこう」と答えたと大統領室は伝えた。

2024/05/27 17:28
https://japanese.joins.com/JArticle/319163

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