米国のトランプ大統領が48時間以内に開放するよう事実上の最終通告をおこなったホルムズ海峡について、イランは特定の国と特定の船舶のみ通行を許可するという選別的な統制を続けている。イランと日本がホルムズ海峡の通行について協議を進める中、韓国政府の対応が注目される。
21日のフィナンシャル・タイムズなどの報道によると、穀物などの必需品の輸入のために、少なくとも10隻以上の穀物などの運搬船がホルムズ海峡を通過し、イランのフーゼスターン州のイマーム・ホメイニ港に入港した。これらの船舶には、イラン国内の需要を満たすための穀物などが積まれていたとされる。中国、インド、パキスタン国籍の一部のタンカーもホルムズ海峡を通過している。パキスタンのタンカー「カラチ」が16日にホルムズ海峡を通過し、14日にはインドの2隻の液化石油ガス(LPG)タンカーが、インドとイランの首脳同士の電話会談後、ホルムズ海峡を通ってインドに向かっている。
このような選別的通行許可は、イランが海峡を封鎖しているという米国の主張を無力化するとともに、西欧の同盟に亀裂を生じさせてイランの外交的孤立を打破しようとの意図があると思われる。
イランは一歩踏み込んで、米国の最大の友好国である日本とホルムズ海峡の通行許可について対話している。この日午前、イランのアラグチ外相は日本の共同通信とのインタビューで、日本側との協議を経て日本関連船舶の通過を認める用意がある、封鎖の一時解除に向けてすでに日本側と協議に入っていると語った。同氏は「我々は海峡を封鎖していない。イランを攻撃する敵の船舶に対しては封鎖している」として、敵以外は当該国と協議したうえで通航の安全を提供する用意があると語った。
日本はイランと対話していることは認めているが、その内容は否定している。アラグチ外相の交渉相手である日本の茂木敏充外務相はこの日、日本船舶に対するイランの「選別的通行許可」についての交渉はおこなっていないと否定した。同氏は、最近アラグチ外相と電話会談をおこなったことに触れつつ、「みんな(ホルムズ海峡を)通れる状態を作ることが重要だ。…アラグチ外相が『日本だったら(通行しても)いいよ』といった話はその場ではしていない」と語った。日本は個別の通行を要求しておらず、ホルムズ海峡の全面的な開放を求めているとの立場を明らかにしたのだ。これについては、ホルムズ海峡が全面封鎖されたことで困難に直面している米国の顔色をうかがっているのではないかとの解釈が示されている。
韓国政府の複数の情報筋は「韓国政府もイランとの外交チャンネルを通じて関係を管理し、緊密にコミュニケーションを取っているが、現在、韓国の船舶だけホルムズ海峡を通すためにイランとの二国間交渉を行うのは適切ではない」と述べた。
2026/03/23 05:00
https://japan.hani.co.kr/arti/international/55743.html