「ジャワドはまだ1歳の子どもでした。太ももに弾が貫通して死んだ子どもを抱えて、19歳の母親ワドが、がれきの山となった家に座り込む姿を想像できますか?」
28日、東京の新宿駅東口駅前広場で、ある集会参加者の胸を焦がすような声が響き渡った。彼女はパレスチナのガザで亡くなった赤ん坊のジャワドのことを語りながら涙ぐんだ。9日前、ガザでジャワドを抱いて帰宅途中だった父親のオサマは、頭上に現れたイスラエル軍のドローンのスピーカーから流れて来た「子どもを地面に置け」という命令に従った。すぐにイスラエル兵が現れ、オサマは連れて行かれてしまった。およそ12時間後、ジャワドの母親は、父親が連れ去られた場所にひとり残されたジャワドの死を赤十字から告げられた。
日本の市民団体「パレスチナに平和を! 緊急行動」と在日パレスチナ人団体は28日、「世界中の関心がイスラエルと米国によるイラン戦争に向けられている中、ガザで2年以上くり広げられている惨状」だとして、日本政府にガザで虐殺をおこなっているイスラエルへの制裁に加わるよう訴えた。
パレスチナの「土地の日」50周年を前に行われたこの日の集会には、在日パレスチナ人や日本の市民団体のメンバーら700人あまりが参加した。「土地の日」は1976年3月30日、イスラエルによるユダヤ人入植地拡大のためのパレスチナの土地の強制収用に抗議する人々に対し、イスラエル警察が銃撃。殺された6人のパレスチナ住民を追悼する日だ。
昨年には韓国でも連帯追悼集会が行われている。「イスラエルのジェノサイドを許さない市民の会」の滝あさこさんは、「イスラエルと米国の国際法違反行為に対し、日本政府も協力をやめ、これらの国に制裁を科す方向へ動くべきだ」と指摘した。
この日の集会では、イラン戦争と相まって、イスラエルと米国を批判する多くの声があがった。
主催者は「米国とイスラエルはイランをはじめとする湾岸諸国に対し軍事攻撃をおこなっている」とし、「米国とイスラエルに『覇権』を狙われている地域諸国の自治権は崩壊しつつある」と指摘した。集会では「トランプは戦争を止めろ」、「イスラエルと米国の無法行為を許すな」などのプラカードが見られた。集会後、参加者は1時間ほどにわたって東京都心をデモ行進し、「イランの人々を殺すな」などのスローガンを叫んだ。
近ごろ日本では、米国とイスラエルを批判する「戦争反対」の声が広がっている。25日には約2万4千人の市民が東京都千代田区の国会を取り囲み、「武力で平和は作れない」と訴えて、「平和憲法を守るための緊急アクション」を繰り広げた。歌手の坂本美雨さんは「戦争したくない。殺されたくない。殺したくない。この当たり前のことを言わなきゃいけない時だと思ってここに来た」と語った。
25日の集会では、米国とイスラエルへの批判だけでなく、自衛隊のホルムズ海峡派兵要請を完全には拒否できていない高市首相への批判も相次いだ。
ある参加者は「米国とイスラエルのイラン攻撃に抗議する。いかなる理由であれ、武力で他国の主権を脅かすのは容認できない」とし、「平和憲法を有する日本の政府は、ホルムズ海峡に自衛隊を派遣すべきではない。むしろ国際法と国連の規範に照らして戦争を糾弾し、交渉による平和的解決を求めるべきだ」と主張した。
この日の集会では、参加者の多くがペンライトを持参し、「韓国風の平和集会」を繰り広げたことも注目を集めた。
東京の国会周辺では、19日にもおよそ1万1千人の市民が「イラン攻撃絶対反対」、「自衛隊の中東派遣阻止」などと記された横断幕を掲げ、大規模な集会をおこなった。また神奈川県横須賀市の米海軍基地の正門前でも、「戦争反対」のスローガンを叫ぶ小規模な集会が毎日午後6時から30分間行われている。
2026/03/29 10:41
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