韓国空軍が北の衛星打ち上げ予告に対抗、F35Aなど最強戦力20機で打撃訓練

投稿者: | 2024年5月28日

 北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを予告する中、韓国空軍は27日に対応訓練に乗り出した。申源湜(シン・ウォンシク)国防相が「有事の際における最短時間内の敵指導部除去」の頼みとしたステルス戦闘機F35A、大田上空から平壌の主席宮を攻撃できる空対地爆撃能力を備えたF15Kなど、韓国空軍の最強戦力が投入された。

 韓国軍の合同参謀本部(合参)は27日、「軍は、北朝鮮が『北の主張する軍事偵察衛星』打ち上げを予告したことに伴い、わが軍の強力な能力と意志を示すための一環として、攻撃編隊群飛行および打撃訓練を実施している」と発表した。

 合参によると、同日午後1時ごろから前方中部地域の軍事境界線以南の飛行禁止線(NFL)南側において、韓国空軍のF35A・F15K・KF16などの戦闘機およそ20機が攻撃編隊群飛行訓練および打撃訓練を繰り広げた。F35Aはステルス戦闘機で、北朝鮮のレーダーおよび防空網を避けて隠密侵入・精密攻撃が可能な戦力だ。そのため「大韓民国を守る見えない力」という別名が付いている。

 F15Kはドイツ製の長距離空対地巡航ミサイル「タウルス(TAURUS)」を搭載し、500キロ離れた場所からでも精密攻撃が可能だ。タウルスは低空を巡航飛行する能力とステルス技術を適用して北朝鮮のレーダー網に探知されず、軍用GPS(衛星利用測位システム)を搭載して電波妨害の中でも目標の半径3メートル以内への命中が可能といわれる。厚さ3メートルの鉄筋コンクリートを貫通できる破壊力を持つ。北朝鮮の核ミサイル攻撃能力を事前に除去する「キルチェーン」の核心戦力に挙げられる。

 合参は「今回の攻撃編隊群訓練は、敵の挑発時における即・強・クッ(即刻、強力に、最後〈クッ〉まで)の懲らしめの意志と能力を示すために実施した」と説明した。

 北朝鮮は、27日から来月4日までの間に人工衛星を積んだロケットを打ち上げるとし、それに伴う海上危険区域3カ所を設定したいという計画を国際海事機関(IMO)と、世界航行警報システム(WWNWS)に基づいて区域調整国の日本へ通知した。

ヤン・ジホ記者

2024/05/28 09:59
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