「平和共存」の手を差し出した韓国に…暴言とミサイルで応じた北朝鮮

投稿者: | 2026年4月9日

韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が北朝鮮への無人機浸透事件について北朝鮮側に遺憾を表した直後、北朝鮮が2日間に弾道ミサイル数発を3回にわたり発射し、武力示威で応じた。李大統領の遺憾表明に対して「率直で度量が大きい」と前向きな反応を見せたが、すぐにまた暴言を浴びせるなど強弱両面を行き来しながら韓国を揺さぶる姿だ。韓半島(朝鮮半島)主導権は自分たちが握りながら「敵対的な二つの国家関係」基調を維持するという点を明確にする意図があると解釈される。

韓国軍の合同参謀本部によると、軍当局は8日午前8時50分、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)一帯から東海(トンヘ、日本名・日本海)上に飛行する短距離弾道ミサイル(SRBM)数発を捕捉した。ミサイルは240キロ飛行し、東海のアル島付近に落ちた。

 射程距離や飛行時間などを総合すると、このミサイルは「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN-23である可能性が高い。KN-23はソウルなど首都圏を射程距離に置く代表的な対南打撃手段だ。

KN-23の北朝鮮制式名は「火星(砲)11型」であり、「火星11カ」の基本型弾頭部に極超音速滑空体(HGV)を装着すれば「火星11マ」となる。北朝鮮は今年1月4日、李在明大統領の訪中日程に合わせて火星11マを発射した。

続いて北朝鮮は同日午後2時20分ごろ、元山から東海上に同じくKN-23と推定される弾道ミサイル1発をまた発射した。合同参謀本部は「ミサイルは700キロ以上飛行した」と明らかにした。同じミサイル体系を一日に2回発射した点から、午前は打撃精密度を、午後は最大射程距離を試験した可能性がある。専門家らは従来の武器体系を対艦弾道ミサイル(ASBM)などに改良している可能性も提起している。

これに先立ち北朝鮮は前日の7日にも600ミリ超大型放射砲(KN-25)と推定される弾道ミサイル1発を平壌(ピョンヤン)一帯から発射したが、発射直後に飛行軌跡が消失した。このため前日のミサイルは正常飛行に失敗したと軍は判断している。

ただ、合同参謀本部はこれを「未詳発射体」と評価したが、米インド太平洋司令部は「北朝鮮が7日と8日、複数の弾道ミサイルを発射した」とし、前日の発射体も弾道ミサイルだと確認した。

青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)国家安保室は8日、緊急安保状況点検会議で「北の弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会決議を違反する挑発行為」とし、即刻中断するよう求めた。

北朝鮮が7、8日に3回にわたりミサイルを発射した背景については軍内外でも解釈が異なる。7日の発射が失敗したことで翌日に追加の試験をしたという声もあり、全く異なる日程と種類の試験射撃をしたという見方もある。

ただ、北朝鮮の相次ぐミサイル発射は「敵対的な二つの国家関係」路線に変化はないという点を行動で示した可能性がある。KN-23自体が韓国打撃用武器であるうえ、ミサイル発射に合わせて暴言を含む談話も出したからだ。

これに先立ち李大統領は6日の国務会議で民間人の対北朝鮮無人機浸透事件について「北に遺憾の意を表す」と述べると、金与正(キム・ヨジョン)労働党部長は同日夜、朝鮮中央通信談話を通じて「国家首班(金正恩委員長)はこれを率直で度量の大きい人の姿勢を見せたと評した」と伝えた。

これに青瓦台国家安保室は7日、「南北首脳間の迅速な相互意思確認が韓半島平和共存に寄与することを期待する」と明らかにした。するとこの日夜、北朝鮮の張金哲(チャン・グムチョル)第1外務次官兼労働党10局長名義が反論の談話を出した。

張金哲次官は「韓国側がわが政府の迅速な反応をめぐり『異例の友好的反応』『首脳間の迅速な相互意思確認』と受け止めて的外れなことを言っているが、これは愚かなバカ者たちの希望を込めた勝手な解釈だ」と主張した。韓国を「町内の犬が吠えるとむやみに追随して吠える野良犬」という金与正部長の評も伝えた。

これを前後して短距離弾道ミサイル挑発をしたのは韓国側に対するメッセージ発信の意味が強いとみられる。安保室は張金哲)の談話について「非難と侮辱的な言葉は韓半島の平和と安定にプラスにならない」とし「政府は相互尊重の土台の上で韓半島平和共存に向けた努力を継続し、北側も呼応することを望む」と明らかにした。

同時に韓国側の反応と関係なく北朝鮮が独自の武器体系開発日程を消化中という解釈も可能だ。KN-23は北朝鮮が現在もロシアに供給している武器であり、追加の性能改良をテストした可能性がある。これも韓国側がいかなる融和政策を出しても意味はなく「マイウェイ」を進むということだ。同時に米軍の安保資産が中東に投入されている中、韓米の対応を試す意図も考えられる。

2026/04/09 11:07
https://japanese.joins.com/JArticle/347406

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