北朝鮮、今度は潜水艦基地から弾道ミサイル発射…SLBMの可能性

投稿者: | 2026年4月20日

北朝鮮は、「金君玉(キム・グンオク)英雄艦」など潜水艦が集結している新浦(シンポ)一帯から、東海(トンヘ、日本名・日本海)上のアルソム方向へ弾道ミサイル数発を発射した。韓国軍は、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の性能試験である可能性も排除していない。もし事実なら、イラン戦争により世界の関心が中東へ集中している隙を突き、北朝鮮が水中での「第2撃(second strike)能力」確保へさらに一歩近づくための作業を着々と進めていることを意味する可能性がある。

19日、合同参謀本部によると、韓米軍当局は同日午前6時10分ごろ、咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦一帯から東海上へ発射された短距離弾道ミサイル(SRBM)数発を捕捉した。ミサイルは5発前後で、東海上のアルソム方向へ約140キロメートル飛行したと確認された。飛行距離や軌道は、一般的なSRBMの特性を示していたという。

 韓米軍当局は、今回のミサイル発射が地上から行われた可能性が高いとみているものの、新浦基地の用途と象徴性を考慮すれば、SLBM関連の試験だった可能性も念頭に置くべきだというのが、軍事専門家らの大方の評価だ。海上バージ船を海岸近くに寄せて発射した可能性や、地上プラットフォームで精密性と安定性を高めるための新たな試験発射を行った可能性があるとみられている。

新浦潜水艦基地には、北朝鮮が2023年9月に「戦術核攻撃潜水艦」として公開した3000トン級の「金君玉英雄艦」があり、SLBM試験発射に主に活用される「8・24英雄艦」も配備されている。

北朝鮮がSLBM関連の試験を行ったのが事実なら、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が海軍力強化に執着する中、水中・水上の両面で戦略打撃力確保に注力しているという点で意味は大きい。北朝鮮は12日にも、5000トン級最新型駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)号」から戦略巡航ミサイル2基と対艦ミサイル3基を試験発射した。

これに先立ち北朝鮮は、6日から8日まで3日間にわたり、短距離弾道ミサイル(SRBM)「火星11カ」(KN-23)にクラスター弾頭など各種弾頭を搭載した試験や、「低原価発動機(エンジン)試験」などを実施した。相次ぐミサイル挑発は、金正恩氏が2月の第9回労働党大会を通じて「核・常用(通常兵器)戦力並進路線」を提示して以降、戦術・戦略級の投射手段の多様化に力を注いでいることを示すものとみられている。特に最近、イラン戦争により米国の安全保障資産が湾岸地域に集中するなど、世界の関心が中東へ向いており、これは北朝鮮とロシアが水面下で軍事技術を取引するには最適な条件だとの分析も出ている。

ただ、韓米当局は、この日発射された北朝鮮のミサイルがSLBMかどうかを慎重に見極めている。北朝鮮は欺瞞戦術に長けているだけに、新浦潜水艦基地の象徴性を利用してSLBM試験を装い、実際には新型弾道ミサイルの性能改良試験を行った可能性もあるためだ。これに関連し、韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務総長は「軍が発表した射程などを考慮すると、SLBMと断定するのは難しく、新型戦術弾道ミサイルである可能性もある」と指摘した。

一方、青瓦台(チョンワデ)国家安保室は同日午前、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)第1次長主宰で関係部処による緊急安保状況点検会議を開催したと明らかにした。青瓦台は「最近相次いでいる北朝鮮の弾道ミサイル発射を懸念する。今回の発射は国連安全保障理事会決議に違反する挑発行為であり、直ちに中止するよう求めた」と明らかにした。

2026/04/20 06:54
https://japanese.joins.com/JArticle/347846

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)