韓国の道路で旭日旗ステッカーを貼って走行する車が目撃され、物議を醸している。
インターネットのコミュニティーサイトには27日「大韓民国の道路で旭日旗車両を目撃しました」と題する投稿がアップされた。
投稿者は「自分の目を疑った」として、自分の車の前を走行していた車の写真を公開した。写真を見ると、ベンツのスポーツ用多目的車(SUV)のリアガラスに旭日旗が2枚貼られているのが分かる。
投稿者は「リアガラスだけではなくて、フロントガラスにも(旭日旗が)同じように貼ってあった」として「韓国人として我慢できない。通報する方法はないのか」とつづった。
インターネットでは「日本人の車なのか」「日本に追従する親日派の車の可能性もあると思う」「韓国を見下す日本人が虚勢を張っているのでは」「ほんの少しでも法規違反があったら即座に通報したい」などの反応が見られた。
旭日旗は、日本が第2次世界大戦中に使用していた軍旗で、日本の軍国主義の象徴だ。韓国国内には旭日旗使用に関する関連法規は存在しないが、ソウル市の条例には、公共の場所で旭日旗など日本の帝国主義の象徴物を使用してはならないと定められている。
これに先立ち韓国与党「国民の力」所属のソウル市議会議員19人は先月3日、「市民には反帝国主義の意識が十分にあり、帝国主義の象徴物の使用に拒否感を覚えているため、使用制限を条例で規定するのは行き過ぎだ」として、この条例の廃止案を発議した。
これに関連し、韓東勲・国民の力非常対策委員長(当時)は「日本の帝国主義の象徴を公共の場所で使用することは絶対に容認できない」として「この条例案の廃止を発議した市議たちについては党として調査した上で厳正な措置を取る」との立場を示した。波紋が拡大すると、廃止案を発議した市議たちは、翌日に発議を撤回した。
キム・ジャア記者
2024/05/30 07:30
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