習近平中国国家主席とウラジーミル・プーチン露大統領が北京で会談し、米国を牽制(けんせい)する「反西側連帯」を強調した。
20日、国営新華社通信によると、習主席は同日午前、北京人民大会堂でプーチン大統領と首脳会談を行い、「複雑で混乱した国際情勢が続く中、中ロは平等な待遇、相互尊重、信義と約束の順守、協力と共栄を基盤に『新時代全面的戦略協力パートナー関係』を発展させてきた」と述べた。
習主席は続けて「中ロ善隣友好協力条約」を強調し、「現在、世界は『ジャングルの法則』へ回帰する危険に直面している」とし、「このような状況の中で、中ロ条約の価値がより際立っている」と述べた。また、「中ロはあらゆる『一方的ないじめ』と歴史退行行為に反対しなければならない」と語った。
プーチン大統領はこの場で、両国関係が最高水準に達したと評価し、「両国間の包括的パートナー関係と戦略的相互協力は現代国家関係の模範だ」と述べた。両首脳は会談で米国を遠回しに批判した。習主席は「混乱した国際情勢の中で一方主義と覇権主義が蔓延(まんえん)している」と指摘した。プーチン大統領は「銃弾の利益に基づく国際秩序が作られている」と述べた。
会談を終えた両首脳は47ページにわたる共同声明に署名した。同日、ロシア側が先に公開した共同声明で、ロシアは「一つの中国原則に対する確固たる意思を再確認する」とし、「中国の(台湾)統一達成のためのあらゆる措置を断固支持する」と明らかにした。
北朝鮮の非核化は共同声明に盛り込まれなかった。「両国は外交孤立、経済制裁、強圧的圧力、北朝鮮の安全を脅かすその他の手段に反対する」と指摘した。2024年の声明にはなかった北朝鮮を擁護する内容だ。共同声明はまた、「北朝鮮と共に3者形式で豆満江(トゥマンガン)を通じた海上アクセスに合意を導き出すこと」を明記した。2024年声明の「建設的対話を進めること」から進展した内容だ。中国の東海(トンへ、日本名・日本海)出海権が、朝中ロ密着構図の中で実質的な協力カードとして現実化しているとみられる。
特に会談主要議題として、中ロのエネルギー協力事業である「シベリアの力2」が扱われたと外信は伝えた。習主席はイラン戦争と関連し、「中東情勢が戦争から平和へ変わる重要な転換点に立っている」とし、両国エネルギー協力を強調した。クレムリン(ロシア大統領府)も「プーチン大統領がきょうの会談で『シベリアの力2』ガスパイプライン事業に関連する全般的合意がなされたと述べた」と伝えた。シベリアの力2は、ロシア・ヤマル半島から中国へ天然ガスを輸送するガスパイプラインを建設する事業だ。
同日、中国はプーチン大統領に対し、ドナルド・トランプ米大統領より一段高い「プラスワン」儀典を提供した。午前11時に人民大会堂東門広場で行われた歓迎式には、トランプ氏訪中時に比べて常務委員と政治局員級でそれぞれ1人ずつ多く参加し、儀典の格を高めた。前日の空港出迎えは王毅外相が担当した。トランプ大統領の際は前職常務委員の韓正・国家副主席が出迎えた。プーチン大統領は習主席を来年ロシアへ公式招待した。
一方、同日、米誌タイムは消息筋を引用し、早ければ来週にも習主席が北朝鮮を国賓訪問する可能性があると報じた。習主席は2019年6月に平壌(ピョンヤン)を国賓訪問しており、先月、王外相が平壌を電撃訪問したことで、習主席の訪朝可能性が取り沙汰されていた。
2026/05/21 06:38
https://japanese.joins.com/JArticle/349369