韓国の人気ハンバーガーブランド「マムズタッチ」は、4月16日にオープンした日本の直営1号店「渋谷マムズタッチ」がオープンからわずか40日あまりで累計来店客数10万人、売上高1億円を達成したと5月31日発表した。
マムズタッチは、純粋な売上高基準で日本国内のファストフード主要ブランドをはるかに上回る数字だと説明した。
マムズタッチによると、日本のマクドナルドは店舗別の月次売上高が平均2173万円だという。日本のケンタッキーフライドチキン(KFC)は同1228万円だ。マムズタッチの売上高はマクドナルドの3倍、KFCの5.4倍ということになる。
マムズタッチは、オープン初期の混雑期と日本のゴールデンウィークを経て日本進出7週目に突入したが、来店客数は一日平均2500人をコンスタントに維持していると説明した。
また、一日の平均テーブル回転率もフランチャイズ業界の平均を大きく上回る10回以上を記録しているという。
マムズタッチは日本で急速に来店客を引き付けた背景について、味と運営方式を挙げた。
日本に進出する前、マムズタッチは日本国内のライバル社の製品約40種類について比較テストを実施したほか、現地の人々を相手に何度も消費者テストを行った。
さらに、「コスパ」を重視する日本の消費者に満足感を与えるために、生産性を向上する運営方式を取った。
日本のファストフード店のほとんどは、食券販売機の利用または店員への対面オーダーが一般的だ。一方で渋谷マムズタッチは店内の座席から簡単に注文できるQRコードと、外国人のための券売機を並行して運営している。その結果、混雑を緩和し、注文の待ち時間を短縮することができたとマムズタッチは説明した。
キッチンはベルトコンベア方式で、キッチン内での作業を分業化した。マムズタッチはこれについて「商品製造からお客さまに提供するまでの時間を短縮し、生産の効率性を高めるだけでなく、消費者満足度を高めるプラスの効果がある」と強調した。
マムズタッチが来店客を対象にアンケート調査を実施したところ、来店客の96%以上は「また来たい」と答えた。レストランに対する保守的な評価が一般的な日本で、マムズタッチのグーグルレビュー評価は4.6と非常に高く、口コミ件数は1150件を超えた。
マムズタッチは、日本で第4次韓流ブームの勢いが続いていることから、今後さらに来店客が増える可能性が高いと期待感を示した。現在、日本の若い消費者の間では、韓国文化はクールで流行をけん引しているとの認識が定着しつつある。
マムズタッチも、日本のリサーチメディア「渋谷トレンドリサーチ」が発表した2024年春バージョンの高校生最新トレンドランキングで「次に来ると思うトレンド」の1位に選ばれた。
マムズタッチはこうしたトレンドに合わせ、本場の韓国式バーガーと韓国式チキンでが味わえる「サイバーガー」と「ヤンニョムチキン」を看板メニューに据えた。
渋谷のメインストリートに流す宣伝用の音楽も、日本の若者の間に口コミで広まるよう韓国語と日本語を織り交ぜる形にした。
マムズタッチの関係者は「日本の消費者が従来のファストフード・ブランドで経験したことのない製品力とコスパ面での顧客満足度を、積極的にPRしている」として「韓国で多数のグローバルブランドと競争しながら成長してきた経験を基に、今後は海外でロイヤリティ収入を上げる外食企業として地域に定着したい」と話した。
ユ・ジンウ記者
2024/06/05 07:00
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