「日本のロックフェス」で大合唱に期待…電子音楽家KIRARA「すべての人の『Wish』を応援する」

投稿者: | 2026年6月25日

来月24~26日に日本の苗場スキー場で開催される「フジロックフェスティバル」のラインアップに、韓国の電子音楽家が名を連ねた。今年3月、韓国大衆音楽賞エレクトロニック&ダンス部門で最優秀アルバム賞を受賞した「KIRARA」(34)がその主人公だ。「日本のグラストンベリー」とも呼ばれるフジロックフェスティバルは、年間約10万人が訪れる日本最大規模のロックフェスティバルだ。

KIRARAは、韓国国内の主要フェスティバルのステージを数多く経験してきた活動12年目のミュージシャンだ。フルアルバム5枚、EP8枚、ライブアルバム2枚を発表するなど、新曲もコンスタントに発表している。

 最近、ソウル・西橋洞(ソギョドン)のカフェで会ったKIRARA(34)は、自身について「ロックスピリットを持って電子音楽をやっている人間」と紹介した。「ステージ上でのトーン&マナーはロッカーに近い。電子音楽家の中では、ステージで一番よくしゃべる人間だと思う。観客に大合唱を促したりもする」

今月末には、K-POPアイドルとコラボした作品も公開される。アイドルグループSEVENTEEN(セブンティーン)のメンバー、バーノンとTHE 8(ディエイト)が結成したユニットグループ「V8」のアルバム制作に参加した。KIRARAは「バーノンから直接連絡があり、コラボを依頼された。曲作りを始める前に、前金まで受け取った」と語った。

KIRARAの音楽は、20年ほど前に韓国で流行した「FreeTEMPO」や「Fantastic Plastic Machine」など、いわゆる「渋谷系」と呼ばれた日本のエレクトロニックミュージックに通じるものがある。色とりどりにきらめくメロディーとハーモニー、それを支える力強いキックドラムとベース、そしてハウスリズムを基本としている。代表曲『Wish』(2018年)がまさにそうだ。観客は片手を掲げ、歌詞のないメロディーに合わせて「ナナナ」と声を上げ、一緒にメロディーを歌う。

『Wish』は、自ら命を絶った友人を思いながら書いた曲だ。しかし、KIRARAは「今では、そうした意味だけで語れるような曲ではなくなってしまった気がする」と話した。「今では『Wish』がどんな思いを込めた曲なのか考えることは、もうやめた。泣きながら踊り、この曲を歌う観客にも、それぞれが願う『Wish』がある。私はそれを応援することにした」

KIRARAの音楽には歌詞がほとんどない。その代わり、「(テキストを録音した)サンプル音源を使ってメッセージを伝えている」と語った。先月30日に開催されたアジアンポップフェスティバルでは、観客の一人が送ってきた手紙の録音を数分間流した。「ファンから音声録音を募集し、それに合わせてバックグラウンドミュージックを作った。その人が誰なのか、どんな事情で送ってくれたのかは、あえて知ろうとしなかった」

KIRARAを語る上で避けて通れないテーマの一つが、性自認だ。KIRARAはトランスジェンダーで、自身を「クィアの人」と呼んでいる。今年3月の韓国大衆音楽賞授賞式では、「トランスジェンダーが作ったアルバムが賞を受賞しました。トランスジェンダーの皆さん、世の中へ出てきてください。泣かないでください。自殺しないでください」という受賞コメントが話題となった。

KIRARAは「中堅音楽家として、そして私が知る限り、最もしっかりと生きているトランスジェンダーとして、責任を感じている」と語った。今年4月、ソウル・西橋洞で開いた単独公演のタイトルは「見たでしょ、みんな。私はこんなにすごい人間なんだ」だった。「20代前半の頃、性的マイノリティーのためのオンラインカフェを運営し、多くの仲間と出会った。でも、親しかった友人2人が自ら命を絶ってしまった。そうやって友人たちが次々とこの世を去ってしまったのは、たぶん、誰を見て強くなればいいのか、その参考となる存在がいなかったからだと思う。私は、そんなロールモデルになりたい」

2026/06/25 13:35
https://japanese.joins.com/JArticle/351107

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