小泉防衛相、訪韓し「ブラックイーグルス」訪問…軍事協力のシグナル?

投稿者: | 2026年6月30日

 日本の小泉進次郎防衛大臣は27日から28日にかけて訪韓し、アン・ギュベク国防部長官と韓日国防相会談をおこなった。

 小泉防衛相は訪韓初日の27日午後、空軍原州(ウォンジュ)基地に所属する空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」を訪問した。同氏は部隊の状況について説明を受けたほか、ブラックイーグルスが運用するT-50Bに乗り込んだり、将兵と言葉を交わしたりし、団体で記念撮影もおこなった。

 韓国と日本は28日に国防相会談を行い、その後の共同プレスリリースで、「空軍ブラックイーグルスの日本への寄航などをきっかけに、両国の特殊飛行チームの交流協力を引き続き発展させていくこと、様々な海難事故に備えて捜索・救難訓練さらに発展させていくこと、人工知能などの先端科学技術協力分野でも、韓日間の意見交換を継続していくことで一致」したと明らかにした。

 今回の小泉防衛相の訪韓で注目されるのは、空軍ブラックイーグルスだ。同氏は2日間の訪韓日程を割いて江原道の原州基地にブラックイーグルスを訪ねており、国防相会談後の共同プレスリリースでもブラックイーグルスが大きく扱われている。

 ブラックイーグルスは、今年1月にサウジアラビアで開催された「国際防衛産業展示会2026」へ向かう途中、沖縄にある航空自衛隊那覇基地で給油支援を受けた。航空自衛隊が韓国空軍の航空機に給油支援をおこなったのは、この時が初めて。当時、日本政府は「非常に大きな象徴的意味がある」と歓迎の意を示した。ブラックイーグルスへの給油支援を両国の物品役務相互提供協定(ACSA)締結の足がかりにしたいとの思惑からだ。ACSAは韓日で弾薬、食料、燃料などの軍需物資をやり取りできるようにする協定。

 小泉防衛相は「ブラックイーグルス・モメンタム」を続けるためにブラックイーグルスを訪れた。日本はACSA締結に前のめりだが、韓国は歴史問題と「日本の自衛隊の朝鮮半島進出を許すことになる」という国民感情を意識して、慎重な立場を取っている。

 日本がブラックイーグルスに注目するのは、李在明(イ・ジェミョン)政権の強調する「防衛産業輸出4大強国」の達成において、ブラックイーグルスの役割が大きいからだ。ブラックイーグルスが使用するT-50B機は、韓国航空宇宙産業(KAI)と米国ロッキード・マーティンが共同開発した高等訓練機T-50を特殊飛行用に改造した機体。T-50とそれを改良した軽攻撃機FA-50は、韓国の防衛装備品輸出の主要品目の1つだ。ブラックイーグルスは外国のエアショーに参加し、優れた性能を世界にアピールすることで、T-50とFA-50の輸出広報大使役を果たしている。ブラックイーグルスの外国のエアショーへの参加は単なる見せ物ではなく、防衛装備品の輸出活動の一環なのだ。

 ブラックイーグルスが各種の外国のエアショーに参加する際には、空中給油ができないため、中間寄航地に着陸して給油しなければならない。ブラックイーグルスは2022年から2024年にかけて、シンガポール・エアショー参加などのため、台湾南部の高雄空港に着陸した。しかし中国政府は、ブラックイーグルスが台湾の空港に着陸することに嫌悪感を示した。

 李在明政権は中国の反発を避けるとともに、韓日軍事協力を求める米国を満足させるためのカードとして、沖縄の自衛隊基地へのブラックイーグルス寄航を選択した。この決定は韓日関係に左右された。ブラックイーグルスは昨年11月、アラブ首長国連邦ドバイでのエアショーに参加するため沖縄を経由することを検討したが、日本に拒否された。この時、日本はブラックイーグルスが独島(ドクト)上空を飛行したことを問題視。結局、ブラックイーグルスの昨年のドバイ・エアショーへの参加は実現しなかった。このような紆余曲折(うよきょくせつ)の末に、今年1月に初めて給油支援が実現したのだ。

 日本の時事通信は28日、両国の国防相会談の結果を伝えつつ、両国の当局間で燃料支援の定例化も検討されていると報じた。しかし国防部は、ブラックイーグルスの日本への寄航や給油支援の定例化はまだ決定されていないとの立場だ。

2026/06/29 16:57
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/56565.html

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