「ヤンフリカ」【萬物相】

投稿者: | 2026年8月8日

 最も暑かった年の一つに挙げられる1994年、大邱で軍隊生活を送った。アスファルトに生卵を落とすとすぐに目玉焼きになる場面がローカル放送で流れた。ある老人がインタビューで「80年の人生で今日のように暑い日は初めてだ」と語った。その日の大邱の最高気温は39.4度を記録した。その年はすべての訓練を中止するほど暑かったにもかかわらず、1942年に大邱が打ち立てた韓国の最高気温40度を破るには至らなかった。「デフリカ(大邱+アフリカ)」の記録は、2018年に江原道洪川が初めて41度に達したことで、76年ぶりに更新された。

 慶尚南道梁山が連日41度を超えたかと思うと、8月2日には42.5度まで急上昇した。韓国における122年の気象観測史上、初めてのことだ。最近ではアフリカでも40度を下回る場所が数多くある。梁山と隣接する釜山は、海のおかげで夏でも涼しいことが多かった。そんな釜山でさえ40度を行き来している。原因は様々だ。二重の高気圧が押さえつけることで「圧力鍋効果」が発生した上、現在の西風が嶺南アルプスを越えて気温が上がる「フェーン現象」まで重なった。さらに悪いことに、盆地である梁山一帯の降水量が平年の30%以下にとどまっており、乾燥した地表が熱気を高めている。「ヤンフリカ(梁山+アフリカ)」となった自然的要因だ。

 梁山の人口は1970年まで5万人台にとどまっていた。新都市開発により人口が増え、2015年には30万人を超えた。現在は約36万人で、慶南を代表する都市化地域だ。現在も緑地が次々とマンションやアスファルトに変わっている。都市の構造物が熱を放出する「ヒートアイランド現象」の深刻化は避けられない。7月の梁山の累積日射量は平年より36%増加したが、コンクリートやアスファルトをさらに熱くしたことだろう。

 日本の東京は、海風を遮る高層ビルを無分別に建ててしまい、ヒートアイランドの直撃弾を受けた。最近では風が通るようにビルの間に通路を空けておく設計を義務化しているという。盆地であるドイツのシュトゥットガルトも、森の風を妨げる建物の新築を禁止し、緑地の軸を作っている。米国の一部の巨大都市では、熱と光を反射する白いペンキを塗って建物の温度を下げる方法を動員している。世界を襲っている「猛暑の災厄」から生き残ろうとするもがきだ。

 今後、韓半島周辺の風が西風から東風に変われば、「フェーン現象」の方向も変わり、梁山の極限の猛暑も多少和らぐと見込まれている。その代わり、韓半島の西側地域で「灼熱地獄」が生じる可能性が高まったという。最も暑い年の記録が一昨年に続き、昨年も更新された。猛暑の傾向が毎年急激になっている。夏が恐ろしい。

2026/08/08 13:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/08/06/2026080680132.html

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