米国が今後建造するバージニア級攻撃型原子力潜水艦(SSN)を、極超音速ミサイルなどを大量に搭載できる巡航ミサイル原子力潜水艦(SSGN)に再分類することにした。中国の台湾攻撃など太平洋での紛争発生に備え、中国近海で隠密に大規模な長距離打撃を加えることができる「海中ミサイル基地」を構築するということだ。これは米政権が最近、戦術核の役割を拡大する方向で新たな核戦略を検討している状況の中、中国を抑止できる「核・非核選択肢」を同時に拡大する試みという点で注目される。
米CNN放送は8日(現地時間) 、「米海軍が最近、建造予定のバージニア級SSN 19隻をSSGNに再分類することに決めたのは、中国が急速に海軍力を増強している太平洋で発生する可能性がある紛争で米国がどのように戦闘に臨むかに関連して重大な含意を持つ」と報じた。米海軍は3日、再分類決定を「重大な転換(pivotal shift)」と規定し、「これは海底戦闘能力、致命的な戦闘力、そして全世界的抑止力の側面で飛躍的な発展を意味する」と明らかにした。
海軍によると、SSGNには従来のバージニア級SSNの12発に加えて28発を追加で搭載でき、最大40発規模のミサイル搭載能力を備える。バージニアペイロードモジュール(VPM)を設置して船体が約25.6メートル長くなり、武装搭載量が大きく増える。
偵察や敵の潜水艦および水上艦攻撃などを主にするSSNも武装するが、魚雷や少量のミサイルを搭載する。これに対しSSGNは大量の巡航ミサイルや極超音速ミサイルなどで武装できる。米海軍は「艦隊が大量の長距離精密打撃能力を直接備えることになり、SSGNは海軍作戦司令部の礎石の役割をするだろう」と強調した。
今回の決定は今年からオハイオ級SSGN4隻が次々と退役するのと関連している。それぞれ最大でトマホークミサイル154発を搭載できる強大な戦力だ。
ただ、今回の再分類は空白を埋めること以上の意味があるという分析だ。造船業の衰退などで米国の海洋影響力拡大が停滞する間、中国が急速に海軍力を増強した状況で、対中抑止のための水中長距離打撃能力を大幅に拡大できるからだ。
ロンドン王立防衛安全保障研究所(RUSI)のカーシャル研究員はCNNに「中国が強力な火力を投射できる第1列島線内で比較的安全に接近できる数少ない戦力が潜水艦」と話した。
中国が太平洋で米国に対抗する接近阻止・領域拒否(A2・AD)戦略の核心は、日本列島から沖縄と台湾、フィリピンとつながる第1列島線内で米国の投射を制限することだ。ミサイル基盤の防御・拒否体系を構築して米国の海軍力が第1列島線内に浸透できないようにするのが骨子だが、米国がトマホークと極超音速ミサイルなどで武装したSSGNを通じてこれを突破する能力を確保できるという分析だ。米国が「追加搭載能力統合を通じて我々は同盟国を安心させ、侵略を抑止し、どのような敵も圧倒できる打撃能力を大きく強化できる」(ロブ・ゴーシャー海軍中将、潜水艦プログラム局長)と自信を見せる理由だ。
2026/08/10 09:27
https://japanese.joins.com/JArticle/353262