イ・チャンドン監督の『可能な愛』(英題『Possible Love』)がコンペティション部門に招待された第83回ベネチア国際映画祭が2日(以下、現地時間)、イタリア・ベネチアのリド島で開幕した。韓国映画は、昨年、パク・チャヌク監督の『しあわせな選択』が13年ぶりにベネチアのコンペティション部門に招待されたのに続き、2年連続で同部門への進出を果たした。イ監督にとっては、『オアシス』(2002年)で監督賞、ムン・ソリの新人俳優賞などを受賞して以来、24年ぶりにベネチア国際映画祭のコンペティション部門へ復帰することになる。
イ監督の7作目の長編映画であり、初のNetflixオリジナル映画でもある『可能な愛』は、6日午後、現地でワールドプレミアとして上映される予定だ。『ペパーミント・キャンディー』(2000年)と『オアシス』のソル・ギョング、『シークレット・サンシャイン』(2007年)のチョン・ドヨンが、それぞれ解雇された労働者とその妻を演じ、イ・チャンドン作品に復帰した。夫婦は、解雇された労働者を取材するドキュメンタリー監督(チョ・ヨジョン)とその夫(チョ・インソン)とともに出かけた夏の休暇中、思わぬ事態に巻き込まれる。イ監督は、主演俳優4人とともにレッドカーペットを歩く予定だ。
一方、今年のコンペティション部門では、オープニング作品となるダニー・ボイル監督の『インク』、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『バッキング・ファスタード』、ナンニ・モレッティ監督の『イット・ウィル・ハプン・トゥナイト』、マーティン・マクドナー監督の『ワイルド・ホース・ナイン』など、巨匠たちの新作が『可能な愛』と金獅子賞を競う。バラエティーなどの海外メディアは、ルパート・マードックがメディア王にのし上がった過程を暴いた『インク』をはじめ、今年の上映作品では戦争、パレスチナ、移民、労働、気候変動などの政治的テーマが際立っていると分析した。
今年5月のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に3作品が選出された日本は、ベネチア国際映画祭でも強さを見せた。是枝裕和、塚本晋也の両監督がコンペティション部門に招待された。
今年のコンペティション部門の審査員長は、米国の俳優兼監督マギー・ジレンホールが務める。香港のジョニー・トー(杜琪峯)監督ら審査員とともに受賞作を選ぶ。
このほか、実験的で斬新な作品を紹介するオリゾンティ部門では、韓国系米国人のシャノン・リー監督が、道教の神話を描いたアニメーション『ラクダの頭』で短編コンペティション部門に選出された。第83回ベネチア国際映画祭は12日まで開催される。
2026/09/03 10:54
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