韓国外交部の趙顕(チョ・ヒョン)長官が27日、在韓米軍のブランソン司令官による「韓国は非武装地帯(DMZ)南側の鉄条網から始まる」という発言に対し、米国側に抗議の意思を伝えたと明らかにした。
趙長官はこの日。国会外交統一委員会による総合国政監査で与党「共に民主党」の李奇憲(イ・ギホン)議員による、ブランソン司令官の発言に対し外交部が明確に警告しなければならないという指摘に「全面的に同意する」と答えた。
続けて「先週この発言後に私がスティール大使を外交部に呼んでこうした考えを伝えている。改めて米国側に(考えを)伝えた」と付け加えた。
ブランソン司令官の問題発言は14日にワシントンDCで開かれた米シンクタンク「ゴールド国際戦略研究所」のセミナーで出た。
ブランソン司令官はこの日、「軍事境界線(MDL)を見れば北に2500メートル、南に2500メートル地点(実際には2キロメートル)に鉄条網がある。ここに私が管理責任を担う区域があるのにわれわれは主権とは何を意味するのかについて議論中」と話した。
続けて「韓国はどこから始まってどこで終わるのか。国連軍司令部の観点で見ると韓国はその南側の鉄条網から始まる。私が休戦状態を維持するためその区域(DMZ)を管理しているのでそこから韓国が始まるもの」と言及した。
ブランソン司令官は韓国政府が推進する早期戦時作戦統制権転換と関連しても新たな基準に言及した。ブランソン司令官は「われわれのうちだれも(戦時作戦統制権転換に向けた)条件が変わっていないとは話せない。条件が変わり、われわれの計画を変えたためわれわれが守るべき新しい基準ができた」と話した。
ブランソン司令官は5月22日に米陸軍戦争大学のポッドキャストに出演し、「韓国は中国に向けられた短剣のようだ」という趣旨の発言をし議論を呼んだりもした。ブランソン司令官はこの日、「中国東海岸から外側を眺めると韓国はアジアの心臓部を狙う短剣のような存在。日本は一種の盾で、中国が南シナ海とその向こう側に野心を拡張しようとする時に後から支えて防ぐ盾であり最後の防衛線のような存在だ。そして南東側にはフィリピンがある」とした。
趙長官はブランソン司令官のDMZ発言だけでなくこうした発言に対して外交部の立場を米国側に伝えたという。
スティール大使を呼んだのは招致ではないとしている。外交用語で「招致」は外国外交官を外交部に呼んで抗議の意思を伝える行為を指す。
これと関連し韓国政府は、趙長官以外にも複数のルートを通じて米国に意見を表明し、米国も十分に認識し共感したと答えたという。
趙長官はまた、野党「国民の力」の鄭点植(チョン・ジョムシク)議員がスティール大使の「タービュランス(乱気流)」発言に対する質問には「きのう私がスティール大使と朝食をともにしたが、そのタービュランスという話をした。飛行機がタービュランスを通過する時は安全ベルトを固く締めれば何の問題もないと話したところ(スティール大使が)私と同意した」と伝えた。
スティール大使は21日、「韓国と米国が一種のタービュランスを体験している」と話していたる。
このほか趙長官は前日の国防部に対する国政監査で国防部の姜信哲(カン・シンチョル)長官の「北朝鮮と戦争が起きた時に米軍は信じられるか」という発言に対しては、「国防部長官がどのような意図でそのような発言をしたのかはわからないが、基本的に韓米間の軍事的協力やこうしたものは問題がない。韓米関係に溝があるかもしれないが一部で主張される破綻、こうしたものはあまりにとんでもない話」と述べた。米国の拡大抑止は米政権と議会が持続して確認してきた事案と話した。
2026/10/27 17:15
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