訃報:『あしたのジョー』の巨匠、漫画家ちばてつやさん87歳

投稿者: | 2026年10月28日

 ボクシング漫画『あしたのジョー』で知られる日本漫画界の巨匠、ちばてつやさんが、骨髄異形成症候群のため22日、東京都内で死去した。享年87歳。NHKが27日に報じた。1956年に漫画家としてデビューしたちばさんは、初期には主に少女漫画を描いていたが、1961年に少年誌の連載野球漫画『ちかいの魔球』で作品世界を広げた。

 1968年から連載が始まった『あしたのジョー』は、ちばさんを日本漫画界の巨匠に押し上げた作品だ。不遇な環境で育った青年・矢吹丈がボクシングの世界に飛び込み、ライバルと勝負を重ね、世界の頂点に挑む物語。主人公のライバルである力石徹が作品中で死亡すると、実際に日本で追悼の葬儀が行われるほどの人気を博した。「燃え尽きたよ…真っ白に」といった名ぜりふでも知られる。初期の韓国版タイトルは『ハリケーン・ジョー』だった。

 ちばさんはこのほか、戦闘機パイロットを題材にした『紫電改のタカ』、剣道漫画『おれは鉄兵』(韓国版タイトル『熱風!剣道不敗』)、ゴルフ漫画『あした天気になあれ』、相撲漫画『のたり松太郎』など、スポーツをはじめ多様な題材の作品を発表した。

 1939年に東京で生まれたちばさんは、幼少期を満州で過ごした。太平洋戦争終結後、家族と共に日本に引き揚げ、帰国の過程で経験したことを基に漫画を描いたり講演を行ったりして、戦争の悲惨さと平和の大切さを伝える活動も続けた。

 2012年から日本漫画家協会理事長、18年から同協会会長を務めた。24年には漫画家として初めて文化勲章を受章した。21年には、健康悪化により入院して治療を受けていることを明らかにしていた。

2026/10/28 10:00
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