「出生率2.95」日本の「奇跡の町」へ…韓国慶尚北道、秘訣を学びに特使団派遣

投稿者: | 2024年6月27日

慶尚北道(キョンサンブクド)が少子化克服の秘訣を学ぶために最近日本に特使団を送った。日本地方自治体で出生率1位を誇る岡山県奈義町だ。住民数は約6000人にすぎないが、日本で「奇跡の町」として有名な場所だ。「少子化との戦争」を宣言した慶尚北道は現場で解決方法を学び、これを政策に反映したいう考えだ。

金民錫(キム・ミンソク)政策室長やアン・ソンリョル低出生克服本部長などで構成された「低出生克服日本特使団」は24日から3泊4日の日程で日本を訪問した。

 ◇少子化克服優秀事例をベンチマーキング

これに先立ち、慶尚北道の李喆雨(イ・チョルウ)知事と鳥取県の平井伸治知事は先月27日、電話会談で少子化克服協力について議論した。その後、特使団は25日に平井知事を表敬訪問し、少子化克服や経済、文化など各分野の交流協力拡大に向けた姉妹提携推進に関する文書を手渡した。

続いて平井知事が主宰する鳥取県出生率低下対策専門家会議に出席して子ども家庭部子育て王国課課長と会い、両自治体が推進する少子化対策推進戦略を共有して国際フォーラムの共同開催を協議した。

26日には岡山県奈義町の「しごとスタンド」を訪問した。キャリアが断絶した女性に雇用を提供するしごとコンビニは日本で5~6地域が導入し、慶尚北道はこれをベンチマーキングして今年下半期から「慶北道しごとコンビニ」を試験運営する計画だ。

◇「しごとコンビニ」など、慶尚北道でも推進

あわせて奈義町が無料で運営している保育園「なぎチャイルドホーム」も訪問し、共同育児運営方式や短時間だけ子どもを預けたい時に利用する一時保育サービス「スマイル(smile)」などの優秀政策事例を学んだ。

このような政策に力づけられて奈義町の2019年出生率は2.95人まで上昇した。2005年1.41人しかなかった出生率が14年で2倍以上となった。2019年日本全国平均1.27に比べても2倍以上高い。

金政策室長は「今回の訪問で少子化克服に向けた協力について議論し、経済、文化などさまざまな分野で交流協力を拡大していきたい」と話した。

一方、慶尚北道は韓国政府の対策よりも一歩先の少子化対策を推進している。先月13日には100種類の少子化克服案を出した。出会いから結婚・出産・育児・住居に必要なシステム構築と仕事・生活のバランス、ジェンダー平等文化の認識拡散など全方向にわたる政策だ。

◇小商工人出産休暇時には1200万ウォン支援

特に小商工人(自営業者)も出産休暇を取れるように人件費として月200万ウォン(約23万円)、合計1200万ウォンを支援する政策が目を引いた。一人で店を切り盛りしている小商工人は出産休暇を取りにくいという声を反映し、6カ月間の代替人材に対する人件費を支援する政策だ。

この外にも、青年が趣味活動にもっと自然に触れることができる青春サークル運営、結婚を考える男女に冷凍卵子補助生殖術はもちろん、全国に先駆けて男性の不妊治療費を支給したり、妊娠を準備中の夫婦に卵巣機能や精液の検査を支援する方案、育児期に短縮勤務をしても月給を満額受け取れるように労働者と企業を支援したりするなど破格的な政策を推進する。

2024/06/27 13:56
https://japanese.joins.com/JArticle/320440

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