プーチン氏、モンゴル到着…ロシア大統領府「ICC問題、首脳会談で議論ない」

投稿者: | 2024年9月3日

ロシアのプーチン大統領が2日(現地時間)、モンゴル・ウランバートルに到着したとロシア官営タス通信が報じた。昨年3月に国際刑事裁判所(ICC)から逮捕令状が出された後、令状執行義務があるICC加盟国を訪問するのは今回が初めてだ。

タス通信は、この日午後11時ごろ空港に到着したプーチン大統領がモンゴル伝統衣装を着た儀仗隊査閲で歓迎され、モンゴルの高位要人と挨拶を交わしたと伝えた。

 プーチン大統領は3日、モンゴルのオフナー・フレルスフ大統領と会談し、ソ連軍とモンゴル軍がハルヒン・ゴル川で日本に対して収めた共同勝利85周年記念式に出席する。

クレムリン宮(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は、プーチン大統領がモンゴルに到着する前の記者会見で、モンゴルがICC司法権を認める問題が今回の首脳会談の議題には含まれなかったと明らかにした。

モンゴルはICC加入条約であるローマ規定に署名した国家で、ICCの逮捕令状執行に協力しなければならない。

プーチン大統領はモンゴル訪問に続き4~5日にはロシア極東ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに出席して各種日程を消化するとユーリ・ウシャコフ補佐官が明らかにした。

ウシャコフ補佐官は、プーチン大統領が4日にマレーシアのアンワル・イブラヒム首相、中国の韓正国家副主席、セルビアのアレクサンダル・ヴリン副首相とそれぞれ会談し、5日には東方経済フォーラム本会議で演説すると予告した。

これに先立ち、ウクライナはモンゴルを訪問するプーチン大統領に対するICC逮捕令状を執行してほしいとモンゴル政府に要請した。

30日、AFP通信などによると、ウクライナ外務省はこの日「モンゴル政府はプーチン大統領が戦犯である事実を知ってほしい」とし「拘束力ある国際逮捕令状を執行してプーチン大統領をICCに移送するよう求める」と明らかにした。

ICCは昨年3月ウクライナ戦争中に占領地から子どもたちを不法追放、強制移住した容疑でプーチン大統領に逮捕令状を発行した。

ICC加盟国は加入条約である「国際刑事裁判所に関するローマ規定」により、逮捕令状が発給された容疑者が自国領土に足を踏み入れた場合、令状を執行する義務がある。

2000年12月ICCに加入したモンゴルはプーチン大統領が自国領土に訪問した際は彼を逮捕後拘禁してハーグにあるICCに送らなければならない。

ただしICCはこれを強制する執行メカニズムを備えていない状況だ。一例として、2015年 スーダンのオマル・アルバ=シール大統領が加盟国である南アフリカ共和国を訪問した時に逮捕されなかったことがある。

2024/09/03 07:46
https://japanese.joins.com/JArticle/323189

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