バイデン大統領「中国は我々を試している」…クアッドで「朝鮮半島完全非核化」再強調

投稿者: | 2024年9月23日

バイデン米大統領が21日(現地時間)、「中国の習近平主席は国内の経済問題に集中し、外交関係において混乱を最小化しようとしている」とし「攻撃的に中国の利益を追求するために一部の外交的空間を確保しようとしているとみられる」と明らかにした。

ブルームバーグ通信などによると、この日、デラウェア州ウィルミントンでクアッド(米国、日本、オーストラリア、インドの安保協力枠組み)首脳会議が開かれたが、取材陣の前で冒頭発言をした後、マイクに拾われた音声でバイデン大統領のこうした非公開発言が露出した。バイデン大統領は「中国は攻撃的な行動を続けながら我々を試している」とし「経済、技術問題を含めて多くの面で行われていて、激しい競争には激しい外交が必要だと考えている」とも話した。

 クアッド4カ国首脳はこの日の会議直後に発表した共同宣言文「ウィルミントン宣言」や公開発言で中国に直接言及しなかったが、バイデン大統領の非公開発言内容を通じて現在の中国の立場に対する米国の評価が公開されたのだ。

首脳らはこの日のウィルミントン宣言で「朝鮮半島の完全な非核化に対する公約を再確認する」と強調した。クアッド首脳らが北朝鮮の核問題に関する目標が韓半島(朝鮮半島)非核化にあることを強調したのは、11月の大統領選挙を控えて民主・共和両党の政策綱領から「非核化」という表現が消え、今後の米国の対北朝鮮政策が「非核化交渉」でなく事実上の核保有国の地位に基づく「軍縮交渉」に焦点を合わせるのではないかという懸念に一線を画したものと解釈される。

また、クアッド首脳らは北朝鮮との軍事協力を拡大しているロシアに対し「深い懸念(deep concern)」を表した。首脳らは「この地域とその向こう側で北朝鮮と関連した核・ミサイル技術が拡散(移転)するのを防ぐ必要を強調する」と明らかにした。

大統領候補を辞退して来年1月20日に退任するバイデン大統領としては今回が最後のクアッド首脳会議となる可能性が高い。27日の自民党総裁選挙に出馬しない岸田文雄首相も今回が最後の会議となる。

バイデン大統領はクアッド会議とは別に大統領の私邸で行われた米日首脳会談で「韓米日3カ国協力の新しい時代を開くことを可能にした岸田首相の勇気を高く評価する」とし「これを通して2023年8月の歴史的なキャンプデービッド首脳会議で3カ国協力の重大な新しい時代が開かれることになった」と述べた。

2024/09/23 08:55
https://japanese.joins.com/JArticle/324005

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