宇宙だけで1111日過ごした宇宙飛行士…滞在新記録を樹立

投稿者: | 2024年9月24日

宇宙を5回訪問して合計1111日を過ごして新記録を打ち立てた60歳のロシア人宇宙飛行士オレグ・コノネンコ氏が無事に地球に帰還した。コノネンコ氏は国際宇宙ステーション(ISS)だけで374日を過ごし、単一任務の最長滞在記録も更新した。

24日、米航空宇宙局(NASA)によると、NASA所属の宇宙飛行士1人とロシア連邦宇宙公社(ロスコスモス)所属の宇宙飛行士2人が搭乗した宇宙船「ソユーズMS-25」は現地時間基準で前日午後4時59分(日本時間午後8時59分)カザフスタン・ジェスガスガンの南東に着陸した。

 今回地球に帰還した宇宙飛行士はNASAのトレイシー・C・ダイソン氏とロスコスモスのオレグ・コノネンコ氏、ニコライ・チュブ氏ら合計3人だ。

3人はカザフスタン・カラガンダにヘリコプターを利用して移動した後、コノネンコ氏とチュブ氏はロシア・スターシティの訓練基地へ、NASA所属のダイソン氏はヒューストンに移動する予定だ。

宇宙飛行士の地球帰還はこれ以上驚くことではない。それでも今回の帰還が大きな関心を集めたのはコノネンコ氏が宇宙で最も長い時間を過ごしたためだ。

コノネンコ氏とチュブ氏は昨年9月15日ISSに到着して地球低軌道だけで計374日とどまった。ISSの単一ミッションとして滞在した歴代最長期間だ。従来のISS最高滞在期間は371日だった。人類が宇宙で過ごした最長時間記録は、現在退役したミール宇宙ステーションでロシア人宇宙飛行士ワレリー・ポリャコフ氏が1994~1995年にかけて打ち立てた438日だ。

特にコノネンコ氏は今回の帰還と共に宇宙開発史に新たな記録を追加することになった。宇宙だけで累積1111日滞在して歴代最高記録を立てたのだ。コノネンコ氏は2008年ISSに初めて訪問してから今まで計5回の宇宙飛行を経験した。

コノネンコ氏は昨年9月15日ISSへの5回目の訪問を果たしてから、今年2月2日からは毎日新記録を更新してきた。従来の宇宙滞在期間累積最高記録はロシア人宇宙飛行士ゲンナジー・パダルカ氏の878日11時間29分48秒だった。コノネンコ氏が2月2日基準で累積878日12時間を達成してこの記録を破った。これでコノネンコ氏は全人類で宇宙で1000日以上過ごした唯一の人となった。

コノネンコ氏とチュブ氏はISSで374日を過ごして地球軌道を5984回周回し、全体飛行距離だけで1億5860万マイル(約2億5524キロメートル)を記録した。

NASA所属のダイソン氏は今回が3回目のミッションだった。合計184日間ISSに滞在し、地球軌道を2944回周回して約7800万マイル(約1億2552万キロメートル)を飛行した。また、4回目の宇宙遊泳を行い、合計31分間宇宙空間を散策して累積23時間20分を記録した。

ウクライナ・ロシア戦争などで米国とロシアの関係が行き詰まった状況でもISSは一種の中立区域のように両国の宇宙飛行士が共にミッションを遂行し、ロシアのソユーズ宇宙船も彼らを輸送するなどの協力を続けている。ロシアは2024年以降ISSプロジェクトからの完全撤退と独自宇宙ステーションの構築に対して立場を明らかにしたが、計画が先送りされている。

2024/09/24 14:31
https://japanese.joins.com/JArticle/324109

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)