【韓半島平和ウォッチ】今はもう外交の時間だ=韓国(2)

投稿者: | 2024年4月22日

◆外交成果、野党にも責任

外交・安保に与野党があってはいけない。いくら支持者結集のためとはいえ、外交・安保での陣営論理は自らの足を引っ張る。同盟か自主かという両極端的な陣営論理で支持層を結集しようとする方式は巨大野党の品格にも合わない。野党は政府・与党の外交政策を批判ばかりするのではなく、むしろ不足する部分を埋めようとする準備ができていなければいけない。そして独自の外交・安保政策を樹立することが求められる。健全な代案を提示するのが野党の本来の役割でもある。野党は現実外交に直接接する機会が少なく、目まぐるしく動く外交イシューに対する理解と知識を蓄積するのが容易でない。なら、経験豊富な党内の外交・安保専門家を活用して現実に合った外交戦略地図を描くのがよい。

 野党が外交戦略地図を描く時に守るべきいくつかの助言をしよう。野党の根深い反米および反韓米同盟情緒の問題だ。北朝鮮の軍事的脅威が過度に高まっている状況で韓米同盟の強化は韓半島(朝鮮半島)の安定と繁栄の必須要素だ。韓米同盟が強固であってこそ健全な韓中関係のテコとなる。親日派問題に執着して感情的に日本を否定、批判する慣行からは抜け出さなければいけない。それができない場合、野党がたとえ執権しても任期中には終始、韓日関係の壁、葛藤の時間にぶつかるのが明らかだ。

外交的に韓米、韓中、韓日関係が互いに衝突せず均衡を保ちながら堅固な韓米同盟、安定的な韓中関係、協力的な韓日パートナーシップを同時に追求するのは不可能なことでない。これが韓国外交のシナジーを発揮して国益を最大化する道だ。党派的な争いと誤った判断で我々が経験した苦難の歴史を繰り返してはいけない。政界の厳格な使命でもある。

国際環境は韓国の選挙期間だからといって容赦しない。また外交・安保は過去のいつよりも国民の生活に影響を与えるという事実を有権者も認識している。国際社会で韓国の地位が高まり複雑な環境に露出するほど、国民の目はさらに鋭くなるだろう。

イ・ヒョク/元ベトナム大使/リセットコリア諮問委員

2024/04/19 15:55
https://japanese.joins.com/JArticle/317671

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