19日に日本政府の検定を合格した教科書は令和書籍が出した歴史教科書2点だ。文部科学省はこの日、「検定で未了となっていた2点の申請図書に対し、情報管理状況などを確認した結果、問題はないと判断し、合格決定をした」と明らかにした。
令和書籍の歴史教科書には「日本軍が朝鮮の女性を強制連行したという事実はない」「竹島(独島)は日本の領土であり、韓国が不法占拠している」という内容が記述されている。このほか日本史を美化し、加害の歴史を縮小し、植民地近代化論を擁護する内容が多数含まれている。
令和書籍の歴史教科書は先月22日の審査結果発表を控え、異例にも合格が保留されたが、この日初めて合格した。これで右翼史観が入った日本中学校の歴史教科書はさらに増えることになった。
直前の教科書検定の2020年当時、右翼史観が入った歴史教科書は7点のうち1点だったが、今年は先月22日に検定で合格した育鵬社、自由社に加え、この日に通過した令和書籍の2点まで合わせて10点のうち4点に増えた。
韓国外交部は報道官声明を出し、姜仁仙(カン・インソン)第2次官が相星孝一駐韓日本大使を呼んで抗議した。
外交部報道官は声明で「独島(ドクト、日本名・竹島)に対する不当な主張と日本軍慰安婦被害者問題、強制徴用問題、植民支配に対する極めて非常識で理解できない嘘の記述を含む教科書を検定で通過させたことに深い遺憾を表明し、即刻是正を求める」と明らかにした。
続いて「歴史的、地理的、国際法的に明白なわが固有の領土である独島に対する不当な主張が入った教科書を日本政府がまた検定で通過させたことに強く抗議し、独島に対する日本のいかなる主張も受け入れられないということを明確にする」と述べた。
この日の声明には、先月22日の日本の教科書検定に対して発表した声明と比較して、日本に向けて「未来の世代の教育に責任ある姿勢」を促すという部分が追加された。
外交部報道官はこの日、「過去の過ちに対する謝罪、反省どころか、むしろこれを美化する内容で満たされた教科書を容認したのは、育っていく青少年に歪曲した歴史観を教える無責任な行動」とし「未来を築く世代がこのように偏向的で歪曲された歴史教育に露出する場合に抱くことになる偏見に懸念を禁じえない」と指摘した。
日本は16日にも外交青書で独島を日本の領土と主張し、韓国大法院(最高裁)が強制徴用被害訴訟に関連して賠償を判決したことも受け入れられないという立場を再確認した。
両国間の関係改善の流れと首脳レベルの対話にもかかわらず日本が歴史挑発を繰り返し、持続可能な関係改善の動力を確保するのは難しいという指摘が出ている。
2024/04/20 09:15
https://japanese.joins.com/JArticle/317672