ライブ公演ではないMR(伴奏音楽)使用ではNewJeansが不利だ。判例によると、明確な文書上の証拠がない限り、マスター権(楽譜状態の曲を録音して音盤や音源として作った音楽の原本に対する権利)は音盤製作費を投資した製作会社の固有財産と認定される。作詞者・作曲者・編曲者の権利である著作権と別に製作会社が持っているMR複製権など著作隣接権を別途のものとして見ているためだ。NewJeansの製作会社はADORだ。
韓国著作権委員会のハン・グァンス著作権専門委嘱講師は「歌を直接作った原作者でも、製作会社がその歌で作ったMRファイルを利用するには正当な対価を支払わなければならない」としながら「マスター権を取り戻すために本人の音盤を再録音したテイラー・スウィフトの事例がある」と説明した。
それでもNewJeansがYOASOBIコンサートでMRで歌い、ADORが製作したミュージックビデオ(MV)を背景に流したのは、「専属契約は解約するが決まったスケジュールはこなす」というNewJeansの言葉から答えを見つけることができる。匿名を求めた公演関係者は「YOASOBI公演へのゲスト出演契約をADORと結んだと理解している」と話した。
これまで伝えられているNewJeansの公式スケジュールは14日KBS(韓国放送公社)「2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN」、16日日本TBS「CDTVライブ!ライブ!クリスマスSP」、25日「2024 SBS歌謡大典」、27日「2024 Asia Artist Awards Japan」、31日「COUNTDOWN JAPAN 24/25」、来年1月4日「The 39th Golden Disc Awards」だ。
一方、NewJeansを巡る訴訟と非難は続いている。ADORは「NewJeansとの専属契約は2029年7月まで有効」という主張の法的な認定を得るために、3日ソウル中央地方法院(地裁)に専属契約有効確認訴訟を提起した。NewJeansは6日のコメントで「『ADORが契約上の義務を履行しない場合、契約を解約することができる』という条項が記載されている」としながら「すでに投資金を超過する利益をADORとHYBEに戻した」とし、11月29日からADORの所属でないことを強調した。
NewJeansのマネジャーAさんが職場内いじめでキム・ジュヨンADOR代表を雇用労働部に告発した事実も10日、知らされた。キム代表が自身を監禁して個人携帯電話の提出を強要したという主張だ。キム代表側は「Aさんが会社を排除したまま広告主を通じてアーティストとブランド間の直接契約締結を説得して勧めた」とし「アーティストの専属契約違反を助ける深刻な害社行為」と対抗した。
2024/12/13 15:38
https://japanese.joins.com/JArticle/327380