「韓日関係改善の恩恵を実感してこそ協力…出入国優待、交通カード互換から」(2)

投稿者: | 2024年5月4日

▼イム・ウンジョン公州大教授=韓日が協力しながら最も注意して配慮すべき対象は中国とみる。北朝鮮問題は中国の支援なしに解決できない。今月末に開催が予定されている韓日中首脳会談で中国が逆鱗とみる台湾問題は戦略的に避けるのがよいのではないかと考える。

▼車斗鉉(チャ・ドゥヒョン)峨山政策研究院首席研究委員=今年に入って北朝鮮の「敵対的な2国家関係」登場と持続的な核能力高度化、両岸関係の緊張持続、「2つの戦争」による米国の対外関与制約、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁専門家パネル任期延長失敗など、両国の立場で危機要因がさらに増えた。キャンプデービッド首脳会談以降、韓米日安保協力の速度を飛躍的に高めるべき段階とみる。

 ◆「トランプ氏が当選すれば韓日共通の危機に」

▼韓碩熙(ハン・ソクヒ)国家安保戦略研究院長=米中の葛藤は覇権戦争だ。どちらかが勝つまで続くということだ。こうした点で韓日両国は同じ船に乗っている立場だ。良好な関係が継続する時に利益がある。トランプ前米大統領が今回の米大統領選挙で当選すれば、北朝鮮に対して「非核化」でなく「核軍縮」を取り出す可能性がある。こうした厳重な共同危機の中で韓日が協力しなければいけない。

▼前嶋和弘上智大教授=トランプ氏が復活(当選)する場合、日米同盟よりも根本的に揺れるおそれがあるのが韓米同盟とみる。これは日本の立場でも強く懸念される。尹錫悦政権が不安定になれば日韓関係、日米関係にもマイナスの影響を及ぼしかねない。

▼尹相炫(ユン・サンヒョン)国民の力議員=国内政治基盤が弱い状況で尹大統領が決断を下し、悪化していた韓日関係に大反転が生じた。日本政府からもこれに対する呼応があればいい。最近浮上したLINEヤフー事態などが外交的衝突に飛び火しないように日本政府の対応が重要だ。韓日関係に冷や水を浴びせることになりかねない。修交60周年の来年「第2の金大中(キム・デジュン)-小渕宣言」という歴史的な里程標をつくるのに障害にならないよう賢く収拾して解決すればよい。

2024/05/04 10:34
https://japanese.joins.com/JArticle/318243

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