北朝鮮、新型IRBM発射成功を主張…金正恩委員長「誰も対応できない武器」

投稿者: | 2025年1月7日

北朝鮮が新型極超音速中長距離弾道ミサイル(IRBM)試験発射に成功したと、労働党機関紙労働新聞が7日報じた。

同紙は前日平壌市(ピョンヤンシ)のある発射場で張昌河( チャン・チャンハ)ミサイル総局長が新型IRBM試験発射を指導したと伝えた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は画像監視体系で試験発射を参観した。

 同紙は「平壌市郊外の発射場から東北方向に発射されたミサイルの極超音速滑空飛行戦闘部(弾頭部)は音速の12倍にのぼる速度で1次頂点高度99.8キロ、2次頂点高度42.5キロを記録し、予定された飛行軌道を飛行しながら1500キロ界線の公海上の目標仮想水域に正確に弾着した」と説明した。

また「新型極超音速ミサイルの製作には新しい炭素繊維複合材料が使用され、飛行および誘導操縦体系にも蓄積された技術を土台にした新しい総合的、効果的な方式が導入された」と主張した。

金委員長は今回の試験発射について「敵対勢力により国家に加えられる安全上の脅威に対処し、我々が極超音速中長距離弾道ミサイルなど威力ある新型武器体系を不断に更新していることを証明した」と評価した。

金委員長は試験発射結果に大きな満足を表しながら、新型IRBMの開発の目的について「誰も対応できない武器体系を戦略的抑止の核心軸に立てて国の核戦争抑止力を継続して高度化するところにある」とし「こうした武器体系を保有した国は世界的にいくつにもならない」と自評した。

続いて「いかなる防御障壁も効果的に突き抜け、相手に甚大な軍事的打撃を加えることができる」とし「国家の安全に影響を及ぼすかもしれない太平洋地域の任意の敵を信頼できるレベルで牽制することになる」と述べた。

また「これは攻撃的な構想と行動ではなく、明確に防衛のための構想と努力」とし、今回の試験発射は周辺国の安全にいかなる否定的な影響を与えなかったと強弁した。

金委員長の発言は、このミサイルが有事の際、米軍増援戦力が出動する米国領グアムまで打撃できる能力を備えているだけでなく、迎撃を回避できる能力を保有しているという意味と解釈される。

韓国軍の合同参謀本部は前日昼12時ごろ平壌(ピョンヤン)一帯から東海(トンヘ、日本名・日本海)上に発射された弾道ミサイル1発を捕捉し、ミサイルが1100キロを飛行した後、東海上に弾着したと明らかにした。

グアム打撃が可能という今回のIRBM試験発射は、トランプ大統領の就任を2週後に控えた状況で実施され、対米メッセージの性格があると評価される。

2025/01/07 08:22
https://japanese.joins.com/JArticle/328280

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