1700万ドルを横領した水原被告…大谷選手のふりをする「4分の音声ファイル」公開

投稿者: | 2025年1月27日

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳者・水原一平被告が大谷選手を詐称して彼のお金を自分の口座に不正送金しようとした4分間の音声ファイルが公開された。
 24日(現地時間)、ジ・アスレチックは米国司法省から入手した「水原被告と銀行員の通話音声ファイル」を公開した。該当のファイルで、銀行員は水原被告に「今私と通話をしているのは誰か」と尋ねると、水原被告は「大谷翔平」と答える。

銀行員は「2段階認証手続き」に基づき、水原被告に携帯電話の文字メッセージに送られた6桁の数字を読み上げてほしいと要請する。大谷選手の口座に登録されている電話番号は水原被告の携帯電話番号と一致した。

2段階認証を通過すると銀行員は「最近詐欺問題でオンライン取引を綿密にモニタリングしている」とし「オンラインで送金しようとする理由は何か」と尋ねた。これに対して水原被告は「自動車購入問題」と答えた。

銀行員は受取人との関係も尋ねたが、水原被告は「私の友人だ。頻繁に会う関係」と明らかにした。受取人は水原被告だった。

米国連邦検察はこの音声ファイルを水原被告が保安措置を迂回して大谷選手のオンライン口座情報に自身の電子メールと電話番号を登録した後、銀行に繰り返し送金を要請した証拠として裁判所に提出した。

水原被告は大谷選手が日本プロ野球で活躍している時から大谷選手をサポートし、大谷選手が米国メジャーリーグに進出した2018年からは専門通訳者として働いていた。

水原被告は昨年3月、ソウル高尺(コチョク)スカイドームで開かれたメジャーリーグソウルシリーズ期間に不法賭博と窃盗疑惑が持ち上がり解雇された。

米国検察の調査の結果、水原被告は大谷選手の口座から約1700万ドル(約25億円)を不正に引き出し、違法スポーツ賭博を繰り返していた事実が明らかになって起訴された。

水原被告は大谷選手に賭博代金1700万ドルを返還し、米国国税庁には114万9400ドルの税金と利子、罰金を納付しなければならない。

米国連邦検察は24日、水原被告に4年9月の禁固刑と保護観察処分3年を求刑した。

水原被告は裁判所に提出した書類に「私と私の妻は尾行されて脅迫を受けるなど仕事をすることができない状態で、看護師として働いていた母も失職した」と「今すぐには返済できない」と訴えた。

続いて「大谷選手と米国球団から給与を受け取っていたが、24時間年中無休で待機する状況を考慮すれば非常に低い賃金だった」と抗弁した。

だが、米国連邦検察は「水原被告は、初期のころ大谷選手の米国最初のチームだったロサンゼルス・エンゼルスから8万ドルを受け取っていた」とし「給与は2022年25万ドルに引き上げられ、2024年大谷選手がロサンゼルス・ドジャースに合流した時には50万ドルに引き上げられた」と説明した。続いて「大谷選手が水原被告に追加でお金を渡し、ポルシェカイエンをプレゼントした」と反論した。

水原被告は「私は野球選手であり、人間として大谷選手を心から尊敬して、大谷選手のために私の人生を捧げようと決心した」としながら「彼の信頼を裏切った行動に対して、心からお詫びしたい」と話した。

水原被告と弁護人によると、水原被告は18歳のときから賭博中毒に苦しめられていた。また水原被告はロサンゼルスで育ったが米国市民ではないため日本に追放されることはほぼ確実だとしながら、日本でも引き続き調査を受けることになるという。

2025/01/27 08:21
https://japanese.joins.com/JArticle/329104

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)