光州(クァンジュ)広域市が「務安(ムアン)チェジュ航空旅客機惨事」で危機に直面した観光業界のために光州空港の国際線臨時運航を政府に建議すると、務安国際空港の位置する務安郡民が反発した。
24日、務安郡などによると、「光州戦闘飛行場務安移転反対汎郡民対策委員会」は最近会議を開き、光州空港の国際線臨時運航に反対することで賛同した。汎対委は2013年「軍空港移転特別法」制定後に推進された光州空港・軍空港の務安国際空港統合移転に反対してきた。
汎対委は報道資料を通じて「7月になれば務安空港滑走路延長工事が竣工する予定なのに光州空港国際線臨時運航を云々するのは誰か見ても道理に合わない」と主張した。務安空港は昨年12月29日179人が亡くなったチェジュ航空惨事によって滑走路が閉鎖された状態だ。
汎対委側は「チェジュ航空惨事の悲しみがまだ消えてもいないのに、光州市は『光州空港国際線臨時就航』、全南道(チョンナムド)は『(光州)民・軍空港の務安同時移転』という政治的算法に伴う声を出しているだけで、務安空港活性化のための対策準備は後回しのようだ」と主張した。
汎対委側が光州空港国際線も反対したのは、務安空港活性化の障害物になるかもしれないという判断のためだ。これに先立ち姜琪正(カン・ギジョン)光州市長は18日、「務安空港は光州(クァンジュ)市民が多く愛用しているが、惨事後、長期閉鎖されて地域観光業界が旅行キャンセル2万900人余り、300億ウォン(約31億円)の売上損失危機を強いられている」とし、光州空港の国際線臨時運航を政府に建議した。
姜市長は国際線就航を建議して務安空港の再開港および西南圏関門空港建設に対する国土海洋部の具体的な計画を明らかにしてほしいと合わせて要請したという。務安空港は2007年11月の開港当時、光州空港と統合された西南圏関門空港を目指して建設されたためだ。
姜市長はチェジュ航空惨事で西南圏関門空港の造成と光州民・軍空港移転などがさらに難航するようになるとみている。姜市長は「政府は務安空港がいつ、どのような措置を通じて再開港するつもりなのかを具体的に明らかにするべきで、西南圏関門空港造成のための推進計画も提示すべき」と述べた。
姜市長は国際線臨時運航の終了時点については「(務安空港の)安全が確保される時」と提示した。姜市長は「務安空港利用客の大多数は光州市民」としながら「再開港しても安全に利用することができるという心理的安定感が重要だ」と話した。
当初、光州空港は務安空港新設後に国際線・国内線を移譲する予定だったが賛否論争の末に国際線だけを移譲して国内線は残した状況だ。光州市は24日、光州市観光協会とチャーター機供給企業などと「光州空港国際線臨時就航」業務協定も締結した。
金瑛録(キム・ヨンロク)全南知事は光州空港国際線の臨時運航に対して賛成立場を明らかにした。金知事は19日、「務安空港閉鎖後、旅行業界が非常に大きな困難を強いられている」とし「旅行業界の困難を軽減できるなら務安空港再開港前に光州空港に国際線を臨時運航することに反対する理由がない」と話した。
これに対して国土交通部は11日、「近隣の国際空港が閉鎖される場合、国際線運航が可能だが、光州空港も安全施設強化対象」という趣旨で答えたことがある。
光州空港は全長2835メートルの滑走路2本を備えていて、東南アジア・ハワイまで中型機の運航が可能だ。務安空港開港前までは日本や東南アジアを往復する旅客便が運航されていて、現在は国内線(ソウル・済州)が1日30便余り運航されている。
2025/02/24 15:33
https://japanese.joins.com/JArticle/330295