「AIメモリー需要つかむ」SKハイニックス1基目のファブ着工

投稿者: | 2025年2月26日

SKハイニックスが122兆ウォン(約12兆6842億円)を投資する京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)の半導体クラスターが、計画策定から6年ぶりに着工した。隣接自治体との用水・電力使用をめぐる対立と土地補償などでずれ込んでいたが最近になり竜仁市との協力でスピードを出した。

SKハイニックスは24日、京畿道竜仁市遠三面(ウォンサムミョン)一帯415万平方メートル規模の土地に作る先端半導体製造ファブのうち1基が本格着工したと明らかにした。人工知能(AI)時代に需要が急増する広帯域メモリー(HBM)をはじめとする次世代DRAMメモリーの生産拠点として造成される。2027年5月の竣工が目標だ。

 クラスターは60万坪の半導体工場のほか、内外50社以上の素材・部品・装備企業向けの協力化団地14万坪、インフラ用地12万坪などで作られる。SKハイニックスが9兆4000億ウォンを投じる1基目のファブには韓国の素材・部品・装備協力会社が研究開発をできるよう先端半導体装備を備えたミニファブも作られる。半導体製造だけでなく、研究開発と生態系育成機能を兼ねる総合産業団地だ。

SKハイニックスがここに次世代半導体生産基地を作る計画を明らかにしたのは6年前の2019年2月だ。同年3月に国土交通部など中央政府も許可を出した。しかし現実は厳しかった。

工業用水の引き込みでは驪州市(ヨジュシ)と、浄化作業を終えた下水の放流では安城市(アンソンシ)との対立があった。この過程で「追加支援をしなければ水路許可を出さない」と5カ月にわたり抵抗していた驪州市長は監査院から注意を受けた。建設予定地住民の反対と土地補償交渉も難航した。当初2024年に1基目のファブを完成させるはずの工事がいまになって始まることになった背景だ。

その間に各国は国産半導体製造に国力を注いだ。日本は昨年、熊本県のTSMC半導体工場を22カ月で完工させ驚かせた。365日24時間工事をし、日本政府が総費用1兆円の半分近い4760億円の補助金を現金で支給した。韓国は大企業の半導体施設投資額の20%を税額控除する事後支援策もまだ国会を通過できずにいる。

こうした危機感からSKハイニックスと竜仁市は昨年4月、「早期着工で地域経済を活性化しよう」という内容の業務協約を結んでスピードを出し、竜仁市は21日に最終許認可を出した。SKハイニックスは「合計4基のファブを順次作り、急増するAIメモリー半導体需要に適正なタイミングで対応する」と明らかにした。

2025/02/26 08:23
https://japanese.joins.com/JArticle/330377

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