トランプ大統領「EUは米国をねじ伏せるため結成された」…初の閣議で露骨に非難

投稿者: | 2025年2月27日

「率直に言うと、欧州連合(EU)は米国をねじ伏せる(screw)ために結成された」。トランプ米大統領は26日(現地時間)、自身が開いた2期目の最初の閣議でEUに対する関税賦課方針を明らかにし、このように述べた。

トランプ大統領は「EUに対する関税を間もなく発表する予定だ。一般的に25%になる」とし「自動車とすべての品目に適用されるだろう」と話した。続いて「彼ら(EU)は我々の車、農産物を受け入れない」とし「我々はEUに約3000億ドル(約45兆円)の赤字を出している」と強調した。

 米国は冷戦時代、旧ソ連の脅威に対抗するため欧州の経済的統合を積極的に支持した。1993年のEU公式発足以降、防衛費問題などで葛藤を生じ、貿易・通商分野で競争関係になったが、政治・経済・外交安保など包括的な側面で同盟関係という認識がはるかに強い。そのEUに対して「米国をねじ伏せるのが(結成)目的」と露骨に非難を浴びせたのだ。

◆「ウクライナの安全保障、隣の欧州に任せる」

トランプ大統領はウクライナが終戦交渉の大前提として要求している安全保障について「私はあまりにも多い安全保障はしない」と述べた。「ウクライナにどのレベルの安全保障をするのか」という取材陣の質問にこのように答えた後、「欧州が(ウクライナの)隣にあるので欧州にそれをさせる」と話した。

ウクライナが安全保障のために必要だと主張する北大西洋条約機構(NATO)加入について「忘れるのがよい。私はすべてのことが始まった理由がまさにそのためだと考える」と述べた。ウクライナのNATO加入の動きがロシアの全面侵攻を引き起こしたという認識だ。また、ウクライナのゼレンスキー大統領が28日に訪米すれば鉱物協定を締結する計画を再確認し、「我々はレアアース(希土類)がとても必要だ」と語った。

◆「台湾防御計画」質問に「答弁しない」

トランプ大統領は「中国の台湾武力占領を座視しないというのが方針か」という質問には「言及しない。そのような状況に置かれたことがないのでコメントしない」と答えた。続いて「一つ言えるのは中国の習近平国家主席と私は良い関係ということ」とし「我々は中国と一緒にする。中国と結ぶことになる関係はとても良い関係になるだろう」とも話した。

これは、中国の台湾侵攻時には「米国が防御する。我々にはその義務がある」(2021年10月)、「米国が軍事的に介入する。それが我々の約束だ」(2022年5月)と発言したバイデン前大統領とは全く異なる基調だ。

◆「カナダ・メキシコに4月2日から関税」

ルビオ米国務長官もこの日、FOXニュースのインタビューで、米国の台湾防御公約に関する質問に「我々は(インド太平洋に)いなければいけない」と答え、防御公約を確認した。ルビオ長官は「我々は台湾をあきらめないという長い期間の立場を持っている。1970年代後半以降、我々の変わらない立場」とし「我々は日本と韓国もあきらめない」と述べた。また「中国は我々が軍艦1隻を建造する前に10隻を建造する」と米国の造船分野の弱点に触れた後、「ヘグセス国防長官とトランプ大統領がそれに関する計画を持っていると把握している」と話した。

トランプ大統領はこの日、カナダ・メキシコに対する関税計画に関し「4月2日に課す」と述べた。当初、今月4日に25%の関税をかけることにしたが、カナダ・メキシコが国境取り締まり強化措置などを出したことで30日間猶予し、さらに1カ月間先に延ばす可能性を示唆したということだ。

◆マスク氏「財政赤字がこのままでは米国破産」

トランプ大統領の祈りで始まったこの日の閣議では、大統領の左右にヘグセス長官、ルビオ長官が並んで同席し、連邦政府の構造調整過程で越権論争を呼んだイーロン・マスク・テスラ最高経営責任者(CEO)も出席した。トランプ大統領から閣議開始後に最初の発言権を与えられたマスク氏は2億ドルにのぼる連邦政府の財政赤字の利子だけで国防総省の支出を超過している状況に言及しながら「こうした状況が続けば米国は事実上破産するだろう」と述べた。

一方、トランプ大統領はこの日、ソーシャルメディアを通じて「(前大統領の)バイデンがベネズエラのマドゥロ大統領に与えた2022年11月26日付の石油取引譲歩を撤回する」とし「関連協定(効力)は3月1日付で終了する」と述べた。バイデン政権は2022年11月26日、米石油会社シェブロンにベネズエラ原油生産拡大および石油製品輸入許可権を与えた。トランプ大統領はベネズエラと結んだ従来の石油貿易合意を破棄した理由に「ベネズエラ政権は米国に送った暴力犯罪者を当初の合意とは違って自国に迅速に送還していない」と主張した。

2025/02/27 14:17
https://japanese.joins.com/JArticle/330478

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