「ベトナムが急変」外信も驚き…トランプ氏のターゲットになるか、マスク氏に「求愛作戦」

投稿者: | 2025年3月9日

トランプ大統領の「関税爆弾」がベトナムを狙うのも時間の問題だ。ベトナムを生産基地にする韓国大企業の緊張感も高まる。ベトナムは首相主導で米国をなだめるのに力を入れている。トランプ大統領の最側近に挙げられるテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)にも求愛して出た。

韓国産業通商資源部によると、ベトナムの昨年の対米貿易黒字規模は1235億ドルを記録した。韓国の対米貿易黒字規模の2倍以上だ。トランプ大統領は1月20日の就任後、対米貿易黒字国1位である中国だけでなく、2位のメキシコを狙って関税賦課計画を明らかにした。だが3位のベトナムはまだ対象に上がっていない。

 韓国貿易協会国際貿易通商研究院のチャン・サンシク院長は「中国とメキシコ、カナダ、欧州だけでなく、日本や韓国のような同盟国にも関税爆弾発言をはばからないトランプ大統領がベトナムにはまだ言及していない。米中対立状況で中国の代替供給網となるベトナムの役割を考慮したためとみられる」と分析した。

それでもベトナムは安全地帯ではない。ベトナムが米国の制裁を受ける場合、韓国にも影響を及ぼす。世界を席巻するサムスン電子のスマートフォン、LGエレクトロニクスの冷蔵庫、暁星のタイヤコードを作るのがベトナム工場だ。ベトナムで作った韓国製品はベトナムの輸出品となるだけに、米国が関税を課す場合には韓国製品も厳然な対象となる。

ベトナムの対応もあわただしくなった。ベトナムのファム・ミン・チン首相は1日、米国代表企業38社の役員をハノイに招いて懇談会を開いた。彼は「米国と貿易収支を調整するために措置をしている。航空機、武器、液化天然ガス(LNG)、農産物、医薬品など米国製品輸入の拡大を検討している」と話した。彼は米国企業がベトナム投資を増やせるように▽行政と法制度改革▽インフラ・人材開発と米国企業に対する投資支援▽貿易不均衡緩和――などを約束した。ロイターは「ベトナムの突然の変化」と報道した。

ベトナムはマスク氏にも求愛した。チン首相は懇談会で「スターリンク(スペースXの衛星インターネットサービス)事業許可を速やかに発給する」と強調した。スペースXがベトナム企業と合弁法人を設立すれば事業を許可するという既存の立場を変えた。日本の「米国産LNG輸入拡大、防衛費増加」などの提案が効果的だったとの評価が出ている状況でベトナムの先制対応も韓国が参考にする「先例」になるかもしれない。

2025/03/09 12:24
https://japanese.joins.com/JArticle/330875

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