ウクライナ、過去5年間で最大の武器輸入国に…韓国は10大武器輸出国

投稿者: | 2025年3月10日

ロシアの侵攻を受け戦争をしているウクライナがこの5年間に世界で最も多く武器を輸入したことがわかった。

また、欧州の対米武器輸入依存度が大きくなり、韓国は武器輸出規模が大きく膨らみ10大武器輸出国に上がった。

 スウェーデンの非営利シンクタンクであるストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は10日に発表した報告書「国際武器取引動向2024」を通じてこのように明らかにした。

報告書によると、2020~2024年のウクライナの武器輸入量は2015~2019年より100倍近く増加し世界1位となった。これは世界の武器輸入量の8.8%を占める規模だ。

2022年のロシアの侵攻によりウクライナ戦争が勃発してから最小35カ国がウクライナに武器を送ったと集計された。

2020~2024年にウクライナに供給された武器のうち米国製が45%で最も多く、ドイツが12%、ポーランドが11%などと続いた。

この期間に北大西洋条約機構(NATO)の欧州地域加盟国の武器輸入量も2倍以上に増加した。

武器のうち米国製の割合が52%から64%に12ポイント増え欧州の米国依存度が大きくなったことがわかった。

このほかフランス製と韓国製の武器がそれぞれ6.5%を占め、ドイツが4.7%、イスラエルが3.9%などと続いた。

SIPRIのピーター・ウェズマン上席研究員は欧州のNATO加盟国は欧州の防衛産業を強化する措置を取ってきたが「米国と欧州の武器供給関係は根が深く、米国製武器輸入はむしろ増加した」と指摘した。

こうした傾向の中で米国の武器輸出はこの5年間で21%増えた。世界の武器輸出で占める割合も43%に8ポイント上昇した。

この期間に米国製武器が最も多く輸出された地域は欧州で35%を占め、33%の中東を20年ぶりに上回った。

ただし単一国基準ではサウジアラビアが12%で米国の最大の上得意客で、ウクライナが9.3%、日本が8.8%と続いた。

これに対し同期間にロシアの武器輸出は64%急減し、世界の7.8%で3位となった。

報告書はロシアが2020~2024年にイランから射程距離100キロメートルのミサイルと攻撃ドローンを、北朝鮮から射程距離450キロメートルのミサイルと砲兵武器を輸入したと指摘した。

この期間にアジア・オセアニア地域の武器輸入は直前5年間と比べ8ポイント減少し、全体の33%を占めた。

これは中国の武器輸入が64%急減した影響が大きかったためと分析される。中国は独自に防衛産業能力を育てロシアなどから輸入していた武器を自国製に変えていると報告書は分析した。

ただ日本は93%の武器輸入増加率を見せ、世界6大武器輸入国となった。

韓国は2020~2024年の武器輸出が直前5年間より4.9%増え世界で10番目に武器を多く輸出した。世界の輸出で占める割合も2.1%から2.2%に増加した。

韓国の武器輸出相手国はポーランドが46%、フィリピンが14%、インドが7%で上位3カ国を占めた。

これに対し韓国の武器輸入量は直前5年間に比べ24%減少し、世界の武器輸入で占める割合が3.4%から2.6%に減った。順位では12位を記録し、昨年の9位より3段階下落した。

一方、報告書は中国・北朝鮮との緊張で日本と韓国が軍事力を拡張していると指摘した。米国は日本の武器輸入の97%、韓国の86%を占めるなど両国の主要武器供給国となった。

2025/03/10 16:54
https://japanese.joins.com/JArticle/330937

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)