ロシアの軍用機数機が韓国防空識別区域(KADIZ)に進入し離脱した。領空侵犯はなかった。韓国軍は万一の状況に備えて戦闘機を発進させた。
韓国軍合同参謀本部は15日に公式の立場を出し「午前9時20分ごろロシアの軍用機数機が東海(日本名・日本海)KADIZに相次ぎ進入し、すぐKADIZ東側と北側に離脱した。領空侵犯はなかった」と明らかにした。
合同参謀本部は続けて「わが軍はロシアの軍用機がKADIZに進入する前から識別しており、空軍の戦闘機を投じて偶発状況に備えた戦術措置を実施した」と伝えた。
また、合同参謀本部はロシア側と交信した結果、KADIZ侵犯は訓練目的であり領空侵犯の意図はないことを確認したと明らかにした。
防空識別区域(ADIZ)は各国が未識別航跡を早期に識別することにより領空侵犯を防止しようと任意に設定した区域で、「領空」とは異なる概念だ。
通常、軍用機が他国の防空識別区域に進入する場合には、相手国にあらかじめ飛行計画を提出し、進入位置などを教えるのが国際慣行だ。
だが当時中国とロシアはKADIZ進入に先立ち韓国に通知しなかった。特にロシアは他国のADIZを認めないという立場だとされている。
2025/03/16 08:50
https://japanese.joins.com/JArticle/331203