韓国野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表とサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が20日に会った。中道保守路線に拡張を試みる野党の有力者と財界1位企業のオーナーの公式な会談は初めてだ。
李代表はソウル・江南区(カンナムグ)のサムスン青年ソフトウエアアカデミーを訪問した。李会長をはじめとする役員陣は建物1階で李代表を出迎えた。民主党からは党幹部らが同席にした。
李代表は李会長との歓談で、「企業がうまくいってこそ国がうまくいき、サムスンが良い暮らしをしてこそサムスンに投資した人も良く暮らす。経済状況は厳しいがわれわれの力で危機をしいかり乗り越えられるだろう」と話した。続けて「世界的競争が激化した状況で大企業の国際競争力を育てることは重要だ。サムスンがさまざまな困難を乗り越え、その過程で立派な生態系が作られ多くの人が果実を得る新しい社会を開くことを期待する」と強調した。
李代表と李会長の非公開面談は10分間にわたった。李代表は「トランプ時代」への対応策と関連し「日本と韓国を比較すると公共外交が大きく不足する。企業と政府が緊密に協力して対応しなければならない」と話したという。李会長は「コロナ禍当時、ローデッドスペース注射器を製造する中小企業のスマート工場構築を支援したのにやりがいがあった」と共生協力の事例を紹介したという。ただ双方の立場が分かれる争点である商法改正案と半導体特別法関連の話はなかったという。
この日の日程は李代表の中道拡張の動きの延長線で計画された。民主党議員は「次の大統領選挙戦略は事実上空いている保守層をわれわれが引き入れること」と話した。実際に李代表は最近財界との接点を増やしている。5日には韓国経済人協会の柳津(リュ・ジン)会長に会い、先月には忠清南道牙山(チュンチョンナムド・アサン)の現代自動車工場を訪問した。崔泰源(チェ・テウォン)大韓商工会議所会長とは昨年9月に国会で会った。
李会長は最近役員陣に「生きるか死ぬかの覚悟で果敢に行動する時」としてサムスン電子の競争力確保に向け総力戦を繰り広げている。サムスン電子関係者は「李代表が企業と政府が一緒にやれることやろうと話した。私たちの立場では拒む理由はない」と話した。
2025/03/20 16:59
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