「生きるか死ぬか」強調後に中国訪れたサムスン会長、シャオミ会長と「電気自動車会合」

投稿者: | 2025年3月24日

最近役員に「生きるか死ぬか」の精神を強調したサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が中国でシャオミの雷軍会長と会った。続いてアップルなど世界的企業の最高経営責任者(CEO)が集まる中国発展フォーラム(CDF)にも参加した。サムスン危機論が高まる中で、競合関係にある中国企業との戦略的協力を拡大し突破口を設けるのか注目される。

財界によると、李会長はこの日から2日間にわたり中国・北京の釣魚台国賓館で開かれるフォーラムに参加する。今年は李会長をはじめ、アップル、クアルコム、ブロードコム、BMW、メルセデスベンツ、ファイザー、アラムコなど世界的企業のトップ80人以上が参加した。李会長がこのフォーラムに参加したのは2023年から2年ぶりだ。

 李会長はこの日、李強首相と10カ月ぶりに再会した。昨年5月にソウルで開かれた韓日中3カ国首脳会議で訪韓した李首相と個別に会談した。李会長は行事開始30分前に行事が開催される14号閣芳華苑に到着、レノボの楊元慶会長と歓談しながら明るい姿で登場して目を引いた。

李会長はフォーラム前日の22日にシャオミの電気自動車工場を訪問してシャオミの雷軍会長と会った事実がシャオミのウェイボーアカウントを通じて公開された。この席にはクアルコムのクリスティアーノ・アモンCEOも同行した。

李会長と雷会長のシャオミ電気自動車工場での会合をめぐり、サムスン電子がシャオミとの協力を強化するかもしれないとの見方が出ている。スマートフォンと家電事業に集中してきたシャオミは昨年、電気自動車「SU7」を発売して世界の電気自動車市場で影響力を拡大している。電装分野に力を集中するサムスン電子としては、デジタルコックピットプラットフォーム、車両用有機ELディスプレーとメモリー半導体、電気自動車バッテリーなど部品分野でシャオミと協力を強化する余地がある。クアルコムとは今年初めに車両用有機EL供給業務協約(MOU)を締結するなど関係を維持しているだけに、サムスン、シャオミ、クアルコム間の三角協力の可能性も開いている。

サムスン電子が競合企業であるシャオミとの「呉越同舟」を継続する背景には、スマートフォンや家電など主力分野で中国に追撃される現実も作用したと分析される。2024年のサムスン電子の事業報告書によると、モバイル市場でサムスンは1位を守っているが、世界市場シェアは数量基準で2023年の19.7%から昨年は18.3%に落ちた。シャオミが13.8%で3位に上がるなど中国企業による追撃の影響が大きい。テレビのシェアも金額基準で同じ期間に30.1%から29.7%に下落した。

李会長の今回の動きは、最近「経営陣から徹底的に反省し生きるか死ぬかの覚悟で果敢に行動しなければならない」と役員を叱責した直後でさらに注目されている。新しい挑戦の必要性を強調してから本人が直接立ち上がったためだ。一部では李会長が中国の習近平国家主席と会う可能性も取り沙汰されている。ロイターは「(中国発展フォーラムに参加した)一部CEOは中国の習近平国家主席と会う予定。習主席との会合は28日に予定されているという」と報道した。現在サムスン電子は中国西安にNAND型フラッシュ、蘇州に後工程工場を運営している。

一方、この日のフォーラムで李首相は5%前後と提示した今年の成長率目標は中国経済の能力と潜在力に基盤を置いたと明らかにした。その上で「2~3月の中国のロボット企業の注文を見れば今年が中国の多様なロボット量産の元年になるだろう。(ディープシークを含んだ)杭州の6頭の小さな竜のような革新企業は中国のどの都市からでも再び出現できる」と話した。

2025/03/24 06:56
https://japanese.joins.com/JArticle/331567

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