大韓航空が1-3月期に売り上げ3兆8000億ウォン(約4330億円)以上を記録し1-3月期としては過去最高の実績を出した。海外旅行需要が着実に増え業績を牽引した。他の韓国系航空会社もやはり積極的営業を展開しただけに1-3月期の好実績が続く見通しだ。
大韓航空は8日、個別財務諸表基準で1-3月期に売り上げ3兆8225億ウォン、営業利益4361億ウォンを記録したと明らかにした。前年同期比で売り上げは20%、営業利益は5%増加した。旅客事業売り上げは昨年1-3月期より32%増加した2兆3421億ウォンを記録した。中国路線の一部を除いたほとんどの路線供給が2019年水準に回復した。日本と東南アジアなど年初に観光需要が集まる路線で供給を集中的に増やしたのが収益拡大に大きな影響を与えた。貨物事業は中国発の海外個人輸入が増え成長が目立つ。コロナ禍後に世界の貨物市場が正常化する過程で売り上げは前年同期比で小幅に減少した9966億ウォン記録した。貨物運賃は小幅に下落したが、中国発の輸送量が大きく増えた。
大韓航空子会社のジンエアーもこの日1-3月期売り上げ4303億ウォン、営業利益985億ウォンを記録したと明らかにした。前年同期比で売り上げは22.1%、営業利益は16.0%増加した。四半期基準で最大の実績だ。
このほか前日に1-3月期業績を発表したチェジュ航空は売り上げ5392億ウォン、営業利益751億ウォンを記録し、2022年10-12月期から6四半期連続で黒字を記録した。業績発表を控えたアシアナ航空をはじめ、他の韓国系格安航空会社(LCC)もやはり1-3月期の好業績を予告している。
航空会社の1-3月期業績は航空需要がコロナ禍前の水準に回復した影響が大きい。国土交通部の航空統計によると、1~3月の韓国系航空会社の旅客数は2253万8075人と集計された。前年同期比28%増え、コロナ禍前の2019年1-3月期の2339万人と比較し96.3%水準まで回復した。
航空貨物市場もやはり運賃が正常化した中で成長基調を維持している。空港別航空統計によると、1~3月の航空貨物は110万9710トンで前年比14%増加した。
だが4-6月期の状況は楽観できない。ドル相場と原油価格が急上昇しているためだ。航空業界は為替相場と原油価格に最も敏感な産業群のひとつだ。航空機リース費用や燃料費などをすべてドルで支払うためだ。ウォンの価値が下がればコストも増える構造だ。燃料費も同じだ。航空燃料は通常航空会社の営業費用で30%ほどを占める。原油価格上昇にともなう航空燃料価格上昇はそのまま航空会社のコスト負担につながる。
2024/05/09 07:45
https://japanese.joins.com/JArticle/318420