◆外交安保
尹大統領は外交で価値連帯に焦点を合わせた。この1年間に8回・13カ国を訪問し、これを現実化した。米国国賓訪問中のワシントン宣言(2023年4月)とキャンプデービッドでの韓米日首脳会談(2023年8月)、2年連続の北大西洋条約機構(NATO)出席など国際外交舞台に次々と登場した。特に防衛産業契約のために昨年7月に訪問したポーランドから電撃的に戦争中のウクライナを訪れた。申珏秀元駐日大使は韓日関係の改善、韓米同盟および拡大抑止力の強化などを高く評価した。琴泰燮元議員も「対日関係の正常化は高く評価する」と述べた。
ただ、朴仁フィ梨花女子大国際政治学教授は「朝中ロの連帯に対する準備と考慮が足りなかった」と話した。文喜相元議長は「突然強い反共イデオロギーが登場し、南北関係が最悪になった」と指摘した。
◆課題
国民の支持を回復して与野党の関係を再設定することが当面の課題だ。文元議長は「論語顔淵篇」で孔子が政治の優先順位で国民の信頼、経済、安保の順に話したのを例に挙げながら「尹大統領は国民に信頼されるよう国政運営を展開することが急務」と強調した。金元議長はゴルフに例えて「ドライブを遠くに打つよりもアプローチが重要だ。国民の感情を考慮して意思疎通を繊細、精巧にしなければいけない」と助言した。
解決方法には人的刷新・協治などが挙げられた。琴元議員は「尹大統領の国政基調の転換を見せる最も強力なメッセージは人事」とし「単純に野党出身者を起用しろというのではなく、自分の声を出すことができる人を使わなければいけない」と話した。ユン室長は「政治が失踪した2年間だった」とし、国会との意思疎通・協力を強調した。
2024/05/09 08:27
https://japanese.joins.com/JArticle/318423