日本政府が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足2年間の韓日関係について「質・量ともに力強く拡大した」と評価した。韓国の尹錫悦大統領は記者会見で「過去事(歴史問題)が障害物になるかもしれないが忍耐するべきところは忍耐しながら前進しなければならない」と述べた。
林芳正官房長官はこの日午前の記者会見で「尹大統領就任後2年間の日韓関係改善の成果」に対して問われると「昨年以来、岸田総理と尹大統領のリーダーシップの下、首脳間のシャトル外交が再開された」とし「日韓の対話と協力は政治・安全保障・経済・文化などさまざまな分野で質・量ともに力強く拡大した」と強調した。
また「日韓両国は国際社会の諸課題の対処にパートナーとして協力していくべき重要な隣国同士」と指摘した。「現下の厳しい戦略環境の下、日米韓の間の連携も重層的に進展している」とし「そうした協力の拡大は日韓双方にとって有意義なものと考える」と明らかにした。あわせて「日韓両国の協力が両国国民に利益する形でさらに堅固に幅広いものとなるように、引き続き韓国側と緊密に意思疎通しつつ取り組んでいく」と付け加えた。
「佐渡金山の世界遺産登録など歴史問題がある」という指摘には「佐渡の金山については(世界遺産)登録の実現に向けて、文化遺産として素晴らしい価値が評価されるように取り組んでいく」という立場を明らかにした。続いて「そのために韓国と間でも引き続き誠実かつ不断に丁寧な議論を行っていく」と述べた。
この日、尹大統領は竜山(ヨンサン)大統領室で開かれた就任2周年記者会見の中で「強制徴用問題の対応など対日関係」に関する質問に「韓日関係は過去事と一部の懸案について両国と両国国民の立場の違いが確実にある」としつつも「しかし韓日関係は両国の未来世代のために、我々がどのようにするのかを考えなければならない」とした。尹大統領は「さまざまな懸案や過去事が障害物になるかもしれないが、ある確固とした目標指向性を持って忍耐するところは忍耐して前進しながら、進むべき方向に歩いていかなければならない」と述べた。
あわせて「私は、困難は多かったものの、我々の未来のために、具体的には北朝鮮の核への対応のために、両国の経済協力のために、インド太平洋地域とグローバル社会で両国の共同アジェンダに対するリーダーシップ確保のために協力しなければならないと考える」とした。また「私と岸田総理は互いについて十分に信頼し、両国関係を発展させるための心構えが十分にあるということを互いによく知っている、そのような状況」と付け加えた。
2024/05/09 15:17
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