朝米対話を準備か 「ホワイトハウス、専門家と数回会ってシナリオ検討」

投稿者: | 2025年4月28日

米国のホワイトハウスと国務省が北朝鮮との会談シナリオを準備しているという報道があった。朝米対話が近づいたわけではないが、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談を望むという意思を何度か明らかにしただけに、対応レベルで動いているということだ。このためにホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)と国務省の関係者らが内部会議および外部専門家との会議を数回開いたと、米オンラインメディアのアクシオスが複数の消息筋を引用して27日(現地時間)報じた。

報道によると、米国政府はトランプ大統領がまた金正恩国務委員長と接触することを希望していることを考慮し、ホワイトハウスを中心に水面下で準備している。トランプ政権のある関係者はアクシオスに「トランプ大統領の関心を引くのに金正恩の『華麗な手紙』一通さえあればよいのでトランプ政権の関係者らは『初期計画』を立てている」と伝えた。

 トランプ政権はまず朝米対話の再開時に北朝鮮側の対話相手が誰になるかについて外部専門家らと議論した。トランプ1期目当時に朝米対話に関与した多くの北朝鮮側の人物が粛清され、米国との接触の窓口が明確でないからだ。トランプ政権の別の関係者は「過去4年間に多くのことが変わった。我々は現在、北朝鮮がどこにいるかを理解するために関連機関を招集している」とし「我々は(北朝鮮の現在の状況を)評価して診断しながら、関与(engagement、対話と交渉を通じて相手の変化を誘導する政策)を含む潜在的な案について議論している」と話した。

これに関連し、北朝鮮で米国の利益代表部の役割をする駐朝スウェーデン大使も先週ワシントンを訪問し、米政府関係者と協議したという。ある情報筋は「主に平壌(ピョンヤン)の関与の可能性に対する雰囲気を把握するものだった」と説明した。ブルッキングス研究所のアンドリュー・ヨ韓国部長はアクシオスに「元・現米官僚とシンクタンク専門家の非公開議論が進められるのは、トランプ政権がトランプ-金正恩会談のための多様なシナリオを検討していることを見せる」と評価した。

しかしトランプ政権も1期目より状況が難しくなった点を悩んでいるという。北朝鮮の核開発レベルが大幅に高まり、北朝鮮とロシアの密着が強まったからだ。しかも米国務省が「北朝鮮の完全な非核化」を政策目標として公式確認した状態で、これに焦点を合わせた交渉を進める場合、北朝鮮が応じない確率が高い。

結局、トランプ大統領が就任後、北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と何度か表現しただけに、今後、米国が北朝鮮を核保有国として公式的に認めた状態で朝米対話が進行される可能性が高い。米国のある元高官はアクシオスに「仮に対話のテーマが北朝鮮を核保有国と認定する軍縮なら、北朝鮮は終日対話するだろう」と話した。ただ、アクシオスはこの場合、韓国と日本が深く懸念するはずで、両国で独自核武装論も強まるだろうと指摘した。

2025/04/28 16:10
https://japanese.joins.com/JArticle/333107

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