「4年以内にAI戦闘機を実戦投入…操縦士は必要ない」(2)

投稿者: | 2025年5月2日

–人々はAIの発展に驚くと同時に恐れている。

「AI技術の発展を心配する人にはこのように伝えたい。いま見ているものは単なる新しい技術の導入過程だと。新しい技術はいつも『珍しい』時期がある。その後、厳格かつ体系的な接近が必要になる時点がくる。そうしてこそ新しい技術を信頼する技術に変えることができる。過去にも多くの技術がそうだった。AIでも自動車のような厳格さと体系を適用できるか議論しなければいけない。これが課題だ。AIは『ミスをしてもよい』システムではない。AIはすでに定められた範囲とガイドラインの中で我々が望む方式で決定しなければいけない。最終的にAIは自動車のように信頼できる手段にしなければいけない」

 –AIをどのように信頼できる手段にできるのか。

「自動車を例に挙げよう。初めて登場した時、今のような道路交通規則がなかった。自動車を運転するのは非常に危険なことだった。時間が経過しながら自動車を社会的に受け入れ、関連規則と制度を用意した。最初から厳格な規制を導入していれば革新を早期に実現できなかったはずだ。技術が発展し、適切な時点に到達して規制と基準を導入してこそ、安全性と信頼性を確保することができる。今のAIは自動車の初期のような段階だ」

–『ターミネーター』のようなSF映画はAIを恐ろしい存在として描いた。

「強力な新技術が出てくれば我々はその技術をどう使用するのか真剣に悩まなければいけない。そうでなければ否定的な結果をもたらす。人類の歴史の教訓だ。それで我々はAIを開発するだけでなく、多様な状況でAIの信頼性を検証できる生態系を共に構築しようと努力している」

–ハイブマインドを軍事用でなく民間用としても使用できるのか。

「最初にハイブマインドを設計した時は国防に焦点を合わせた。国防でAIの需要が至急であり、迅速に寄与する機会だったからだ。しかし今はAIと自律システムは国防を超え、都心航空(UAM)、ロボタクシー、災難救助、物流ドローン、インフラ点検など多様な領域に拡張している」

–韓国のAI技術力はどうか。サムスン電子はテレビとスマートフォンをうまく作るが、AIではまだ成果を出せていない。

「韓国は技術強国ととして広く認められている。韓国には先端技術企業が多く、技術分野で優れた力量を持つ大学と研究機関も多い。AI分野でも基礎力量を構築し、これを活用しようとするスタートアップが活発に出てきている。韓国の人材は技術的に優れているだけでなく、これを市場で実用化しようとする意志が強い。それで私が韓国を訪問した。今回が2回目の訪韓だ」

シールドAIはアフガニスタン参戦経歴を持つ元米海軍ネイビーシールズのブランドン・ツェン氏が弟ライアン・ツェン氏と共に2015年に創業した。米投資銀行ハリス・ウィリアムズが2022年、6大防衛産業ユニコーン「SHARPE」(シールドAI、ホークアイ360、アンドゥリル、レベリオンディフェンス、パランティア、エピラス)の「S」に選定した。

韓国航空宇宙産業(KAI)は次世代空中戦闘無人機の開発に関連し、シールドAIの顧客だ。ハンファ資産運用は先月、シールドAIに投資した。昨年6月20日、海軍はシールドAIのV-BATを揚陸艦「独島(ドクト)」で試験的に運用した。

眼鏡をかけたマイケル氏は典型的な「理工系」という印象だった。凄じいAI武器を開発する企業にいる人のようには見えない。マイケル氏はAIの武器化に関する倫理的問題や中国のAI技術力の評価に関する質問に「敏感な部分」として回答を避けた。

–今後、戦争勝利の方程式としてAIが重要な変数になるのか。

「そうなる。AIは強力な抑止を提供する。我々が(AIで)即座に精密に対応できることを敵が知れば、彼らの戦略的計算は変わるだろう。未来は威嚇よりも賢くて速い人に与えられる。そしてAIがその解答だ」

◆ネイサン・マイケル=米カーネギーメロン大ロボット研究所の教授としてAIと自律システムを研究しながら米国防総省・防衛高等研究計画局(DARPA)・航空宇宙局(NASA)などでプロジェクトを遂行した。2012年の東日本大震災当時、福島原発事故に投入されたロボットはマイケル氏が参加した開発チームの作品だった。シールドAIの諮問に応じていたが「研究室で開発した技術が実際に使用されるのを見たい」として2017年に同社に合流した。

2025/05/02 11:06
https://japanese.joins.com/JArticle/333317

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